クールベ「パラバスの海岸」(伊豆・下田旅行記)
砂浜の巌のうえに立ち、
海に向かって手をふる男。
ギュスターヴ・クールベ「パラバスの海岸」。
水平線の向こうに、何を見ているんでしょうか。
The Beach at Palavas(1854)
Gustave Courbet
ということで、海を見てきました。
伊豆・下田まで、会社の同僚たちと温泉旅行に行ってきまして。
着いてみたら暴風雨でいきなり傘が破壊されるというハプニングがあり、
海鮮丼をかき込んでそのままタクシーでホテルへ直行。
温泉に浸かってのんびりしている間に、いつの間にか晴れ間が♪
白浜海岸というところまで、お散歩してきたのです。
風が強くて波もあって、クールベ風の海でした。
波打ち際を歩いていくと、
岩場のうえに真っ赤な鳥居が。
さらにそのうえには松の木(?)が
一本だけにょきっと聳えておりました。
版画にでも出てきそうな風景です。
こんな鳥居を見つけてしまったら、登らないわけにはいきません。
ここから朝日を見たらさぞきれいだろうなぁ、と思ったけれど。寝坊しました。
海の向こうにはかすかに伊豆七島のシルエット。
この鳥居は、伊豆七島の神々を出迎えるものなんだとか。
ここの海岸、北原白秋が歌に詠んだそうで
写真撮り損ねたけど歌碑もありました。
「邪宗門」という喫茶店も下田にあるらしいです。
砂丘壁に
来ゐる鶺鴒
昼ひさし
かけ移る見れは
歩みつつあり
この日はまたホテルに戻って、
温泉入って海の幸をたらふく食べて、
なぜかファミコン大会してひたすら飲んで……。
翌日はお吉ヶ淵というところの桜を見に行くはずだったんですが
バスの運転手さんに聞いたら「もう散ったよ」とのこと。
う~む、仕方ないのでペリーロードを通って
ペリー艦隊来航記念碑へ。
その後は延々坂をのぼって
「下田城美術館」という怪しげスポットを目指したんですが、
ここも改修工事中で入館できないと。。。
まぁ途中で桜も見られたし、よしとするかな。
世界最大の隕石があるらしい、まさかのパワースポット(笑)
満開ではなかったけれど、道々桜を満喫しました♪
坂をくだって、今度は宝福寺の唐人お吉記念館へ。
江戸時代、下田の領事館で病に臥せっていた
アメリカ総領事ハリスの世話をするようにと
幕府の命を受けたお吉ですが、
排他的な地元民たちの嫉妬と侮蔑の目にさらされて
酒色に耽り、最後は身投げをして自ら命を絶ってしまいます。
お吉は手塚治虫の「陽だまりの樹」にも登場するので
ぜひぜひご一読あれ。
さらにそこから足を伸ばして、
和菓子屋「ロロ黒船」へぶらりと。
苺大福と、「開国キャラメル」という最中が絶品でした。
昼食はここのすぐ近くの「閃味処 料麿」というところで
なめろう丼を食べたんですが、これも美味しかったなー。
2階席がロフトみたいになってて、雰囲気もすてきでございました。
当然ビールも美味しゅうございました(笑)
旅の最後は、ペリーロード近くの了仙寺へ。
桜が咲いてたし昔ながらの井戸水もよかったんですが
何といっても……恋みくじの結果がうれしくて。
元気が出ました。
今回は計6名での旅行だったんですが、
さすがに人数多いと感傷にひたる間もなく……。
でも、たまにはこんな旅行もいいものです。
おまけの一枚、海鮮丼。生まれてはじめてウニが美味しいと感じました。
今日も明日もがんばろう。
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