郷さくら美術館 東京に行ってきました
昨日おそくまで飲んでたせいで、
今日は気がついたら昼すぎに。
あわてて中目黒の「郷さくら美術館 東京」に行ってきました。
先月末にオープンしたばかりの、
できたてほやほやの美術館です。
中目黒駅から徒歩5分くらい、
目黒川の別所橋をわたってすぐのところ。
さすがに今日は駅も川沿いも花見客で大混雑だったんですが、
一歩道をはずれれば、不思議なほどの静けさ。
美術館内も人はまばらで、のんびり鑑賞できました。
桜をあしらった外壁が特徴の美術館外観。夜になるとライトアップされるそうです。
郡山にある「郷さくら美術館」の姉妹館らしく、
厳選された現代日本画が並んでいました。
1階では、館名にちなんだ桜の作品がずらり。
有名どころでは加山又造の「淡月」がすばらしかったです。
妖艶に咲き誇る桜花と、古木の重々しさが圧倒的でした。
そのほか、館内に入ってすぐのところに展示されていた
手塚雄二「惜春」は、速水御舟の「夜梅」にも似た、
望月の夜に匂い立つような一枚。
散りゆく夜桜があわれをもよおします。
もう一枚、心ひかれたのが伊藤深游木の「花風」。
桜に包まれた春の山を描いた作品で、
紅、薄紅、薄墨のコントラストが見事。
ちなみに桜は、開花してから散るまでに色が微妙に変化していきます。
白から薄いピンクへ、というのが一般的ですが
逆に薄いピンクから白、そして淡い墨色に変わっていくのが岐阜県の「淡墨桜」。
宇野千代がこの桜のことを小説に書いてますね。
一度見てみたいなぁ。
話がそれました。
そんなわけで、桜の花には薄墨色がよく合うと思っています。
少しずつ表情を変えながら、影をつつんではらはらと散っていくさまは
日本人ならずとも心うごかされるわけで。
近くにいた外国人の「Beautiful !」の一言が印象的でした。
「郷さくら美術館 東京」は展示室が3フロアに分かれていて、
6月24日まで開催する「開館記念展 現代日本画の精花」では
1階で桜を、2階で動物を、3階で花を展示していました。
花見の喧噪から離れて、こころゆくまで日本画の桜を楽しめます。
それにしても、今日はせっかくの満月の夜だったのに
残念ながら曇り空。おまけに寒くて、花冷えの花曇りでした。
明日は晴れるといいですね。
目黒川の桜。水面には花びらが浮いていて、これを花筏(はないかだ)といいます。美しい日本語。
今日も明日もがんばろう。
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