セザンヌ 「青い花瓶」
先週行ってきた国立新美術館の「セザンヌ展」、
一番好きになった絵が、「青い花瓶」でした。
The Blue Vase(1889-90)
Paul Cézanne
決して鮮やかではないし、
生き生きとしているわけでもないし、
どこか物憂げな佇まいなんだけど……
花瓶の青がものすごく素敵に感じられて、
妙に心惹かれてしまって。
実はセザンヌの色使いや構図ってあまり好きではなかったんだけど、
この作品は一目で好きになってしまいました。
内に秘めた美しさ、なのかなぁ。
印象派の明るい色使いとは対照的に、
セザンヌの作品は静物画であっても曇り空な感じで
なんとなく寒々しく感じられることがあります。
でもそれが、今日みたいな天気の悪い日には
かえって気持ちよく感じられることもある。
そしてその静けさが心を穏やかにしてくれることもあって
う~ん、やっぱり不思議な画家だな。
まだぼくは、理解できるレベルに達していないようです。
国立新美術館の「セザンヌ展」は
パリとプロヴァンスという2つの土地に焦点をあてて
セザンヌの画業を振り返るというもので、
Chapter 1 初期
Chapter 2 風景
Chapter 3 身体
Chapter 4 肖像
Chapter 5 静物
Chapter 6 晩年
以上6ブロックに分けて構成されています。
「青い花瓶」は5番目の「静物」のコーナーで、
有名なリンゴの数々と合わせて展示されていました。
会期は6月11日まで。
もう一回くらい行けたらいいなぁ。
そういえば昨日、盗難に遭って行方不明だったた
「赤いチョッキの少年」が発見されましたね。
無事に戻ってきてよかった。
今日も明日もがんばろう。
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