エルンスト「最後の森」
先日、横浜美術館へ行ってまいりました。
お目当てはエルンスト。
「マックス・エルンスト フィギュア×スケープ」
という展覧会をやっておりまして。
The Last Forest(1960)
Max Ernst
こちらはエルンストの「最後の森」。
どこかで見たことあると思ったら、
昨年のシュルレアリスム展(国立新美術館)でも展示されてましたね。
エルンストがたびたび描いてきた森というテーマ。
植物というよりは鉱物のような
青黒い森が画面いっぱいに広がり、
中央上部にはおなじみの円環が描かれています。
円環の向こうには黄色い空が広がって、
見るだに奇妙な世界観です。
エルンストは1920年代にこうした作品を多く描いていたそうで、
展覧会では森と円環をモチーフにした作品も
いくつかまとめて展示されていました。
でも、本作が描かれたのはそれよりずっと後の1960年なんです。
若かりし頃を振り返ってこの主題に取り組んだのでしょうか。
そして「最後の森」というテーマに、どんな思いを込めたのでしょうか。
それは横浜美術館でエルンストの作品を見て行けば……
全然分からないです(笑)
それがシュルレアリスムの面白さなのかなぁとも思いつつ。
曰く不可解な作品が多かったけれど、
とりあえず森×円環の作品は好きだし、
ちょっとずつ距離をつめて行けばいいかな。
ちなみに帰りはみなとみらいから横浜駅まで歩いたんですが、
何度か心が折れそうになりました……。
恐ろしい街、横浜。一人は危険。
今日も明日もがんばろう。
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