竹内栖鳳「班猫」
会社の同僚が最近猫を飼い出したそうで、
今日はやたらと猫の話で盛り上がってました。
ということで、僕の好きな猫の絵をご紹介。
戦前の京都画壇を代表する画家、竹内栖鳳の「班猫」です。
広尾の山種美術館に所蔵されており、
今年2月から3月にかけての展示「大観と栖鳳 東西の日本画」で
この作品を見たときは、そのリアリティに思わずぶるっとしたもんです。
こうして画像で見るとものすごく精緻な印象を受けるんだけど、
実物は意外にざっくりした部分もあって
でもちょっと離れて見ると今にも動き出しそうな感じで。
ニャアと鳴いても不思議ではない、そのくらいの生命力を感じさせる作品です。
栖鳳は動物を描けばその匂いまで描くといわれた画家だそうで、
ターナーやコローから強く影響を受けているとか。
どうりで目を奪われてしまうわけだ。
ちなみにモデルになった猫は、沼津に滞在していたころに
近所の八百屋さんで飼っていた猫だとか。
その姿に絵心をかき立てられた栖鳳は
わざわざおかみさんに交渉して自分のものにしてしまい(!)
京都の自宅に連れ帰ったとか。
やっぱり大物は行動力が違いますね。
見習わなきゃな・・・。
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