足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

橋本雅邦「瀑布図」と月待の滝

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前回に引き続き、滝を描いた作品です。
橋本雅邦「瀑布図」。
絶壁を駆ける轟音、ほとばしる水流。
見ているだけで、涼しげな気持ちになる一枚です。
瀑布といえば雅邦の弟子の川合玉堂もすばらしいんですが、
今回はこちらの作品で。


橋本雅邦「瀑布図」
 Waterfall
 Hashimoto gaho




前回は華厳の滝(栃木)、那智の滝(和歌山)と並ぶ
三名瀑のひとつ、茨城の袋田の滝を紹介したんですが、
じつはあれ、前フリでした。
ほんとは次に見にいった滝のほうが印象深かったのです。


袋田の滝からバスに乗って袋田駅へ、
そこからタクシーで北へ20分ほど行った先にあるのが、
知る人ぞ知る名瀑「月待の滝」。
これがもう、言葉にならないくらい素晴らしいのです。
袋田の滝が雄々しい男性的な滝なら、
月待の滝は風流で雅な、女性的な滝。
二筋に分かれた夫婦滝がこぼれ落ちるように岩壁を奔り、
周囲には緑鮮やかな楓が生い茂り、水車がくるくるとまわり……。
蜜を求めて飛び回るクロアゲハや、まだ5月なのにトンボも飛んでいました。
ここは安産祈願の滝でもあるそうで、
秋に子どもが生まれる同僚を連れて行った次第です。


月待の滝
 月待の滝。名前も素敵です。



ほとんど水に濡れることなく滝の裏側に回り込めることから
月待の滝は「裏見の滝」とも呼ばれており、
流れ落ちる水流の裏側から透かし見る初夏の緑は、
午後の日差しも相まってきらきらと神々しくて。
思わず手を合わせて拝みたくなるくらいの神秘的体験です。
夏だったら一歩前に出て、滝に打たれてもいいんじゃないかと
そんなことを思いました。


月待の滝2
 滝の中に入るなんて、初体験です♪



この滝の入り口に「もみじ苑」というお蕎麦屋さんがあるんですが、
立地がこれまた素晴らしくて、滝を眺めながら食べる本格蕎麦は絶品の一言。
「ドドーッ」という力強い滝音を聞きながら蕎麦をすするなんて
なかなかできない体験だと思うのです。
タクシーの運転手さんが言うには、
滝よりも蕎麦が目当てで関西方面から来る人もいるんだとか。
最初は喫茶店として開業したそうで、
コーヒーも甘味もなるほど納得の美味しさ。
ほかにも季節限定のあれやこれや……
足に根が生えたみたいに立ち去りがたく、
次はプライベートで、一日中ここで過ごしたいなぁと。
こういう場所で、一緒に時間を過ごせたら幸せだなぁって。


もみじ苑
 もみじ苑、2階からの眺め。紅葉の時期はさぞかしきれいなんでしょうね。



帰りは30分くらい歩いて近くの駅まで行って、
そこで1時間くらい電車待ち(笑)
そんなのんびりした時間がまったく苦にならないのも、
大自然に包まれた優しい環境だからこそなんでしょうね。
ウグイスが盛んに鳴いていて、トンビが優雅に空を舞っていて、
色とりどりの野花が当たり前のようにそこらに咲いていて。
震災の影響で観光客が大幅に減ってしまったらしいけど、
あれこれ不安がってピリピリするより、
こういうところで自然に触れたほうがよっぽど健康的だと思うんだけどな。
自分がそういうことに無頓着なだけかもしれないけれど。




今日も明日もがんばろう。
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