曾我蕭白「雲龍図」
くわっと見開いた目。
噛み締めた口元からは牙がのぞき、
いかにもな龍神様なんですが……
どことなく剽軽で愛らしい。
曾我蕭白「雲龍図(部分)」、
東京国立博物館「特別展 ボストン美術館展 日本美術の至宝」より。
Dragon and Clouds(1763)
Soga Shohaku
今からおよそ100年前にボストン美術館にわたり、
修復を経て日本初公開となった「雲龍図」は、
高さ165.6cm、幅135.0cmを8枚連ねた圧倒的な迫力。
しかももともとは胴体部分があったというから、
もっともっと大きな作品だったんでしょうね。
近くから見ても遠くから見ても、
うん、やっぱりユーモラス(笑)
背中に子どもが乗ってても違和感ないですもんねぇ。
おどろおどろしい雰囲気は全体に漂っているものの、
やっぱり龍の目が、ちょっと困ってるような感じで。
今回のボストン美術館展、曾我蕭白の作品は計11点も展示されてました。
千葉市美の蕭白展も事前に見ておいてよかったな。
前に紹介した「唐獅子図」と合わせて、
これで龍虎を両方見れたことになります♪
東博の「特別展 ボストン美術館展 日本美術の至宝」は6月10日(日)まで。
行列覚悟で行ったんですが、さすがに午後4時だとそこまで混雑はしてなくて
待ち時間10分くらいで中に入れました。
仏教美術や着物、刀剣なども見どころです。
閉館2時間前くらいに行って、第2展示場からまわるのがいいかもですね。
金曜は夜8時までやってるんで、そこも狙い目かも。
まだ行ってないかたはぜひ~♪
話は変わって……
上野の花屋さんで、白い芍薬を買いました。
ずっと探してたんだけどなかなか出会えず、ようやく。
つぼみの状態で買って開かせるほうがいいんだろうけど、
素人だと花開くことなく枯れてしまうこともあるらしく
自信がなかったのできれいに咲いてるのを選びました。
あふれんばかりの花びら、部屋に広がるかすかな美しい香り。
上品でふくよかで、見てて幸せな気持ちになります。
別名「顔佳草」、花言葉は恥じらい、優しい心。
大切にしようと思います。
大切な人が好きだった花なので。
今日も明日もがんばろう。
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