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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

藤島武二「天平の面影」

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古代情緒ただよう婦人像。
彼女が手にしているのは、「くご」という楽器。
藤島武二は正倉院でこの楽器を見て、
天平時代をテーマにした作品を描こうと考えたのだとか。
垂直に伸びた桐の木と、対角線に置かれた「くご」が織り成す安定感。
黄金色の背景は、輝ける古代の文化を思わせます。
日本の浪漫主義の傑作「天平の面影」、
遠く昔の楽の音が聞こえてきそうな一枚です。


藤島武二「天平の面影」
 Reminiscence of the Tempyo Era(1902)
 Fujishima Takeji




藤島武二といえば、雑誌「明星」の挿画を手がけた画家で、
与謝野晶子の「みだれ髪」の表紙もこの人が描いています。
そこではアール・ヌーヴォーを試したりしていたけど、
一方で与謝野鉄幹ら明星の歌人たちと
浪漫主義の思想を深めていったんでしょうね。
天平時代の風俗や文化について、
鉄幹と語り合うこともあったのかも…なんて思ったり。


ブリヂストン美術館の60周年記念展
「あなたに見せたい絵があります。」では、
前回ご紹介したカイユボットなど西洋絵画の名品はもちろん、
日本の画家たちの作品も傑作ぞろい。
特に惹かれたのが藤島武二の作品で、
「天平の面影」のほか、おなじみ「黒扇」や「チョチャラ」、
さらには晩年の海景画が4点も。
いやもう、どれも素晴らしかったです。
これだけでも、見に行く価値があるんじゃないかと。




今日も明日もがんばろう。
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まとめtyaiました【藤島武二「天平の面影」】
古代情緒ただよう婦人像。彼女が手にしているのは、「くご」という楽器。藤島武二は正倉院でこの楽器を見て、天平時代をテーマにした作品を描こうと考えたのだとか。垂直に伸びた桐の木と、対角線に置かれた「くご」が織り成す安定感。黄金色の背景は、輝ける古代の文化を...
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