黒田清輝「針仕事」
何かに没頭する女性は美しいと思うのです。
レースのカーテン越しに陽が射して、
光と青が混じり合って……とてもきれいな絵だな。
黒田清輝「針仕事」。
ブリヂストン美術館の60周年記念展より。
Woman Sewing(1890)
Kuroda Seiki
それにしても、誰のための裁縫なんだろう。
生計のためなのか、それとも大切な人のためなのか。
ひと針ひと針に思いを込める、
その真剣さが顔と手の距離にあらわれているようで。
その間には光があって、希望があって。
前に電話で、糸偏の漢字の話をしたのを思い出しました。
あぁ、
逢いたいと願いながら
針を動かすことを
縫うっていうのか。
今日も明日もがんばろう。
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