足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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ブリューゲル「聖アントニウスの誘惑」(ブリューゲル版画の世界 その1)

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本日7月17日より開催の、
渋谷Bunkamura ザ・ミュージアム
「ブリューゲル版画の世界」に行ってきました。
奇妙奇天烈奇々怪々な、ヒエロニムス・ボス風の怪物たち。
でもボスに比べるとどこか愛嬌があって、コミカルな印象でした。
まずはこちらをご覧あれ。


聖アントニウスの誘惑
The Temptation of St. Anthony(1556)
Pieter Bruegel the Elder




ピーテル・ブリューゲル「聖アントニウスの誘惑」。
ボス風の様式で描いた作品のなかでは、こちらが最初期のものだとか。
ボスが活躍したのはブリューゲルより半世紀以上前なんですが、
ヨーロッパ中でボスの人気は根強く、
「ボス風」の作品を描かされる画家も多かったそうです。
ブリューゲルもその一人で、
印刷出版業者のヒエロニムス・コックの依頼で
数多くの「ボス風」作品を残しています。
なかには商業的な理由から、ボスの銘が入ったものもあったり。


「聖アントニウスの誘惑」は、
キリスト教の修道士、聖アントニウスが
荒野での苦行の中で悪魔や魔物に誘惑される、という
当時人気が高かった画題。
悪魔を描くならこの絵、みたいな定番だったようです。
ボスも同じタイトルの作品を残していますが、
ブリューゲルの作品はやっぱりどこかユニークで、
お茶目で滑稽なんですよね。

聖アントニウスの誘惑
The Temptation of St. Anthony(1500-05)
Hieronymus Bosch




「ブリューゲル版画の世界」では
こうしたボス風の作品だけでなく、
バベルの塔」や「イカロスの墜落」、
「野外の農民の婚礼の踊り」「怠け者の天国」などおなじみの画題も。
ブリューゲルのいろんな魅力に気づかせてくれる展示でした。


ただ、気になったことがひとつ・・・。
版画作品なんで基本的にどれも小さい上に、
ブリューゲル作品の特徴なんだけど
細部にわたってびっしり描き込まれてるせいか、
みなさん足を止めてしげしげ見入ってしまうんですね。
するとどうなるか。
行列ができるわけです。
普通の絵画の展示だったら、
遠目で見て興味なかったらすっ飛ばしてしまうんだけど
今回に限ってはそれができませんでした。
「見逃したらもったいないなー」みたいな思いがあり、
実際じっと見てるといろんな発見があるもので。
良くも悪くも、作品をスルーできない展示でございました。
2回行く前提で、1回目はざっと見てまわってカタログを買って、
内容を把握したうえでもう1回行くのがいいかもです。


「ブリューゲル版画の世界」は8月29日までの開催。
公式ホームページはこちらです。
館内のいろんなところに版画に登場する
キテレツなキャラクターが散りばめられていて、
混んでなければ子ども連れでも楽しめるかもしれませんね。



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