バーン=ジョーンズ「王宮の中庭・習作――連作『いばら姫』」
昨日行ってきた三菱一号館美術館のバーン=ジョーンズ展、
展示作品は80点くらいで、習作もわりと多めでした。
でもね、「なんだ習作かよ」と侮るなかれ。
緻密に描かれた完成作品よりも
むしろ画家の息づかいが聞こえてくるようで、
ていうか今回の展覧会は習作のほうがよかったような気も……。
The Briar Rose Series: Study for the Garden Court(1889)
Edward Burne-Jones
こちらはバーン=ジョーンズ「王宮の中庭・習作――連作『いばら姫』」。
「王宮の中庭」では横長のカンヴァスに
眠りにつく6人の女性がまとめて描かれていますが、
こちらの習作では一人ひとり切り分けて、個別の作品として描かれています。
完成作品が油彩であるのに対し、習作はグワッシュとチョーク。
画家のみずみずしいイメージがそのまま表現されており、
背景には装飾的な紋様も描かれています。
こんな作品が計6点、小さな部屋に飾られていて
……もう、メロメロでした(笑)
次の部屋が前にもご紹介した代表作「眠り姫」だったんだけど、
個人的にはこちらの習作のほうがよかったな。
それでは最後にもう2点だけ、同題の習作を。
おっといけない、肝心の「王宮の中庭」も。
6人そろうとこんな感じになります。
今日も明日もがんばろう。
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