バーン=ジョーンズ「果たされた運命:大海蛇を退治するペルセウス」
海神ポセイドンの生け贄として、
荒海の巌に鎖でつながれた美女アンドロメダ。
彼女を救うためにあらわれたのが、ご存知ペルセウスです。
バーン=ジョーンズ「果たされた運命:大海蛇を退治するペルセウス」。
三菱一号館美術館の「バーン=ジョーンズ展」より。
The Doom Fulfilled(Perseus Slaying the Sea Serpent) (c.1882)
Edward Burne-Jones
大蛇神はその長大な胴体でペルセウスを圧しつぶそうとしています。
それに抗い、剣を手に格闘するペルセウス。
肩から下げた袋には、メドゥーサの首が入っているのでしょうか。
うーむ、なんという劇的な場面でしょう!
怪物の異様さに対して、アンドロメダの裸身がなまめかしくて……。
この対比も、本作の魅力を際立たせています。
バーン=ジョーンズは「眠り姫」のような文学作品のほかにも
こうした神話をもとにした連作画を多く手がけており、
三菱一号館美術館では「ペルセウス」のほか、
「聖ゲオルギウス」「ピグマリオン」も展示されていました。
特に「ペルセウス」の2点は、
男の子なら思わず拳を握りしめてワクワクしてしまうような
ドラマチックで雄々しい世界観。
素直に「かっこいい!」と感じてしまいました。
ラファエル前派の作品に惹かれてしまうのは、
文学性と神話などのドラマ性が際立っているからなんだろうなぁ。
それにしても。
できればそろそろ、どこかの美術館で
ウォーターハウス展をやってほしいところなんですが。。
ラファエル前派周辺の画家のなかで一番好きなので。
バーン=ジョーンズ見てたら、また熱がぶり返しちゃったみたいです(笑)
今日も明日もがんばろう。
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