ピカソ「貞奴」
作品名は「貞奴」。
描いたのは……なんとパブロ・ピカソ。
う~む、こんな作品も残してたんですねぇ。
Sada Yacco(1901)
Pablo Picasso
1900年のパリ万国博覧会。
日本からこの祭典を訪れたのが、川上音二郎・貞奴の一座でした。
貞奴は伊藤博文や西園寺公望にも贔屓にされるほどの芸妓だったそうで、
万博会場の一角で日本舞踊の公演を行った際には
かの彫刻家ロダンをも魅了するほどだったとか。
やがて大統領官邸にも招かれ、
「マダム貞奴」としてパリ社交界にデビューした貞奴を描いたのが
若かりしころのピカソだったというわけで……。
描かれているのは和服姿の貞奴で
印象派の面々が影響を受けたジャポニズムの流れを汲んでいるようですが、
どこか退廃的な、象徴主義のような空気も漂っていて。
もしこっちの道にピカソが突き進んだら、
どうなっていたんだろうなぁなんて思っちゃいました。
今日も明日もがんばろう。