fc2ブログ

足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

伊藤若冲「雪中雄鶏図」(「琳派・若冲と雅の世界」より)

0   1


昨日は横浜までお出かけして、そごう美術館へ。
「京都 細見美術館展 Part 2 琳派・若冲と雅の世界」を見てきました。
京都・岡崎にある細見美術館の名品を紹介する展覧会で、
琳派に若冲とあっては足を運ばないわけにはいかないでしょう!


伊藤若冲「雪中雄鶏図」
 Rooster in the Snow(18th century)
 Ito Jakuchu




こちらは伊藤若冲「雪中雄鶏図」。
やっぱり若冲といえば鶏ですね。
このとき、若冲はまだ30代前半。
弟に店を譲り渡して画業に専念するのが40歳ですから、
家業のかたわら、この作品を描いたことになります。
なんでも、現在知られている若冲の作品では最初期のものなんだとか。


どっしりと大胆に、重量を感じさせる雪の表現とは対照的に、
餌を探す雄鶏の姿は実に緻密に描かれており、
尾羽はふさふさと軽やかです。
赤い鶏頭から黒い尾羽、そして笹に降り積もった白い雪が
半円上に配置されていて、構図も実に巧み。
千葉市美術館で一昨年開催した
「伊藤若冲 アナザーワールド」という展覧会に出ていた、
「雪梅雄鶏図」に構図がよく似てますね。
「雪梅雄鶏図」のほうは画業に専念してから描かれただけあって、
装飾的な要素が強まっているようにも感じます。


伊藤若冲「雪梅雄鶏図」伊藤若冲「雪中雄鶏図」2
左:雪梅雄鶏図、右:雪中雄鶏図。左の雪梅~は、動植綵絵の開始時期くらいに描かれた。



よく見ると署名の位置もおもしろくて、
「雪中雄鶏図」は円弧の中心点近くに、
「雪梅雄鶏図」は突き出した太い枝の先に。
これは自負心のあらわれなのかなぁ。


そごう美術館で開催中の
「京都 細見美術館展 Part 2 琳派・若冲と雅の世界」は
7月16日(月)まで、あと約1週間です。
琳派ファン、若冲ファンにはたまらない作品ぞろい。
若冲だったら、掃除の邪魔をする「仔犬に箒図」や、
墨の濃淡で十二様の鶏を描き分けた「鶏図押絵貼屏風」もおすすめ。
特に後者は、十二神将かと見まごうばかりの
雄々しい鶏にほれぼれしてしまいます。
もちろん琳派も負けてません。
特に鈴木其一の掛け軸4点は、ガラスケースでの展示だけど
絹地の織目が判別できるくらいの至近距離で見ることができて、
細部にいたるまでじっくり観察することができます。もうほんと贅沢。
最終日は祝日なので、関東近辺在住のかたはぜひ。
個人的には、次は京都の細見美術館に行きたくなっちゃいました。




今日も明日もがんばろう。
人気ブログランキングへ  Twitterボタン




関連記事

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

該当の記事は見つかりませんでした。