足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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セレブリャコワ「身支度、自画像」

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化粧台の前で髪をとかす若い女性。
キャンバスは鏡に見立てられており、
画面下部には香水などの小物が並びます。
鏡のなかから女性の何気ないしぐさを覗き見したような
なんともいえない不思議な気分になる一枚。
ジナイーダ・セレブリャコワ「身支度、自画像」です。


セレブリャコワ「身支度、自画像」
 At the Dressing-Table. Self-portrait(1909)
 Zinaida Serebriakova




一昨年、日経新聞の文化面で連載していた
「ロシアの女 十選」というコーナーでこの絵を知り、
セレブリャコワという画家のことを知りました。
彼女は芸術家一族の娘として生まれ育ち、
女学校を出てからイリヤ・レーピンの元で学び、
25歳のときに描いたこの自画像で一躍注目を浴びることに。
「何か響くような若々しいもの、
楽しげで太陽のように明るいものがある」と絶賛されます。


その後、十月革命によって彼女の人生は一転します。
太陽のような明るい季節は長く続かず、
夫を獄中で亡くし、絵を焼かれ、苦難の道を歩むことに。
運よくパリから大規模な装飾壁画の依頼を受けてフランスに赴くものの、
そのまま祖国に戻ることができなくなり、
子ども達と生き別れになってしまいます。


それまで多く描いていた農民の絵が鳴りを潜め、
革命後にはバレエダンサーを描いた作品が増えているようだけど、
その主題の変化に、彼女はどんな思いを込めていたのでしょうか。


それでは最後に、セレブリャコワの自画像をいくつか。


セレブリャコワ「自画像」2
 ピエロの格好をした自画像。


セレブリャコワ「自画像」3
 スカーフを巻いた自画像。こちらもきれいだ。


セレブリャコワ「自画像」4
 革命後の肖像画は、憂いを帯びているように感じられる。


セレブリャコワ「自画像」5
 いわゆる旧ソ連の「雪解け」の時期の作品。そして1960年、彼女は子ども達と再会を果たす。





今日も明日もがんばろう。
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-2 Comments

ひろみつ says..."元気をもらいました"
スエスエ201さん、いつも心に残る一枚を紹介してくださってありがとうございます。
すっかりこの若い女性に心を奪われてしまいました。
スエスエさんの記事を読むと作者の人生には辛い事もあったようですが、自画像の女性はいつもニコッと笑顔で描かれています。作者は自画像を描くときもいい服を着たり、アクセサリーをつけたりせず普段着のまま描いてしまっていますが、この表情が印象的で忘れられない作品になっています。どんな美人でも笑顔がないとつまらないですね。今日はこの笑顔に元気をもらいました。
これからもまだ出会っていない作品を楽しみにしています。涼しくなってきた折ご自愛下さい。
2013.09.27 00:18 | URL | #- [edit]
スエスエ201 says..."Re: 元気をもらいました"
> ひろみつさん

こんばんは。コメントありがとうございます。
ぼくもはじめて新聞でこの作品を見たときは完全に心を奪われました。
女性としての自信や希望が、笑顔に込められているみたいで。

気ままに続けているブログですが、今後ともよろしくお願いします。
2013.09.28 06:31 | URL | #- [edit]

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