ロバート・ヒューズ「真夏の夜」
灯りを手にした小さな妖精たちは、
まるで蛍のように夜の森を照らし出します。
ロバート・ヒューズ「真夏の夜」。
美しく儚い、まぼろしのひととき。
Midsummer Eve(1908)
Edward Robert Hughes
そういえば、蛍の季節もとうに過ぎてしまったんだなぁ。
最後に蛍を見たのは、小学校の低学年くらいのときだったろうか。
昼間とは違った顔をした夕べの川で、
ゆるやかに流れるように、蛍の光がまたたいていたのを覚えています。
熱を帯びたガラスの欠片が、夜の闇に浮かび上がってきたようで
きれいだけど、少しだけ怖かった。
今日は夜になってもずいぶん暑くて、
なんだか寝苦しくなりそうです。
いろいろなことを考えながら、
それは楽しい思い出であったり
さびしい記憶であったりするのだけれど……
いっそ夜更かしして、「螢川」でも読もうかな。
もうじゅうぶん夜更かしだけど。
今日も明日もがんばろう。
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