出光美術館の「東洋の白いやきもの」を見てきました
ここのところ会社のPCの調子が悪く、
復旧作業のため今日は午後出社でした(昨日徹夜だったこともあり)。
ということで、昼まで寝るっていうのももったいないので
ここぞとばかりに出光美術館へ。
「東洋の白いやきもの」という展示を見てまいりました。
6世紀中頃に、中国で誕生した白磁。
わずかな青みとなめらかな曲線がなんとも官能的で、
土と炎からこんなに美しい白が生まれてくるのかと
不思議で不思議で仕方なかったのです。
展覧会では白磁よりも青みが強い
「青白磁」という焼き物も出品されていましたが、
こちらも青と白の絶妙なバランス、濡れたような質感が見事でした。
ちょうど今読んでいる宮本輝の「水のかたち」という新作が
陶器をテーマにした作品でして、
焼き物への興味が高まっていたこともあって。
行ってみてほんとによかったです。
それにしても、こういう陶磁器っていうのは
見るだけじゃなくて実際に手に取って、
重みや手触りを確かめてこそ本当の美しさが分かるのでしょうね。
持ち上げて下から覗き込んでみたり、
いろんな角度から光を当ててみたり、
水を注いでみたり。
恐れ多くてそんなことできるわけがないけれど。
ちなみに丸の内界隈は、IMF総会の関係で非常にものものしい雰囲気です。
あっちこっちに警官が立っていて、
私服でうろうろしてるのが少しためらわれるくらい。
でも、IMFのおかげで素敵なサプライズも。
出光美術館では10月9日から14日にかけて、
IMF・世界銀行年次総会開催特別展示「日本の美・屏風絵」と題して
3つの屏風絵を特別に展示しているのです。
長谷川等伯「竹虎図屏風」、
酒井抱一「風神雷神図屏風」、
そして「世界地図・万国人物図屏風」の3点。
美しい白磁の世界とあわせて、実に豪華な展示ですね。
出光美術館のあとは会社にいったん戻って、
PCがまだ直っていないのを確認して(笑)
今度は皇居へお散歩に。
三の丸肖蔵館で円山派の作品を鑑賞しました。
こちらはまた後日ご紹介するとして、
その近くで素敵なものを見つけまして。
ちょっとわかりにくいですが、下の写真の左側。
白い彼岸花です。
はじめて見ました。
赤い彼岸花と、白い彼岸花の共演。
あとで花言葉を調べて少し寂しくなってしまったけれど、
白磁を見たあとで白い彼岸花だなんて、なんだかすごくうれしくて。
室生犀星の「白きを愛す」という詩を思い出して、
大切な人のことを思いました。
われひもすがら君の白きを愛す
まこと妹に見とるるごとく
真心もてあやしく
われひもすがら君の白きを愛す
今日も明日もがんばろう。
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