楽長次郎「赤楽茶碗 銘 早船」(利休と織部より)
こないだの日曜日、
久々に畠山記念館に行ってまいりました。
白金台の閑静な住宅街を抜けていった先に佇む、
樹々生い茂る隠れ家のような空間です。
秋の時雨がそぼ降るなか、赤く色づきはじめた苑内へ。
入り口で上を見上げると鴉が羽根をやすめていて、
それもまた風流なのでした。
"Hayafune" tea bowl(16th Century)
Chojiro
現在は「利休と織部 —茶人たちの好みと見立てー」と題して、
茶聖・千利休とその門弟でもあった
古田織部ゆかりの茶道具を展示しています。
こちらは楽長次郎作の「赤楽茶碗 銘 早船」。
利休が茶会を催す際、早船で運ばせてまで取り寄せたことにちなんでおり、
利休七種茶碗のひとつとのこと。
と、知ったようなことを書いてますが
茶道具に関する知識はほとんど皆無なのです。
最近になってようやく興味が出てきたくらいなので、
どういうふうに鑑賞したらいいのかもよく分からなくて。
でもこの茶碗は素敵だったなぁ。
色合いも、形も。
手に取ってみたいと、心から思いましたです。
そういえば根津美術館へ是真を見に行ったとき、
茶道具のコーナーに紅志野の茶碗が出ていました。
あれもほんとに素敵で、ほれぼれしたなぁ。
隣には黒楽茶碗が並んでて、それもよかった。
表現が稚拙で申し訳ないんですが、うまく言い表す言葉を知らなくて。。
もっと見る目を養えば、また違ってくるのかな。
話をもとに戻して、畠山記念館。
ここは展示品は少ないんだけど、ロケーションが素敵なのです。
今回は講演会の直後だったせいか少し混雑してたんですが、
普段は人も少なくてのんびり落ち着いて鑑賞できますし、
館内ではお抹茶をいただけるのも嬉しいです。
と言いつつ、まだ飲んだことはないんですが……。
一人だとなかなか、ね。
畠山記念館の秋季展「利休と織部」は12月16日まで。
茶の湯の美術館ならではの名品を愛でながら、
桃山時代の風雅に思いをはせるのもいいものです。
茶器も素敵だったけど、茶入をつつむ仕覆がかわいらしくて。
まさに至福のひとときでありましたよ。
今日も明日もがんばろう。
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