足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

竹内栖鳳「百騒一睡」(竹内栖鳳展より)

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今日は小雨の降るなか、山種美術館へ。
「竹内栖鳳展」の後期展示を見てきました。
会期が日曜までということもあって、なかなかの混み具合。
相変わらずの盛況ぶりでした。


       竹内栖鳳「百騒一睡」右隻
竹内栖鳳「百騒一睡」左隻
 Sleeping Dog with Puppies Amidst a Flight of Sparrows Chirping(1895)
 Takeuchi Seiho




こちらは竹内栖鳳「百騒一睡」。
右隻には洋犬の親子と4羽の雀が描かれており、
目を閉じてまどろむ親犬のそばで
無邪気に遊ぶ3匹の仔犬がコロコロのモフモフで
なんとも愛らしいのです。
そして左隻には、刈田に落ちた米を求めて集まる
雀たちの群れが、いかにも騒々しく描かれています。
右隻と左隻を静と動でもって対比した、画家31歳のときの意欲作。
ちなみに雀が何羽いるのか数えてみたんですが、
あまりに密集しすぎていて途中で挫折しました。
左隻だけで90とちょっと??
となると、親犬が「一睡」で
仔犬と両側の雀全部を足して「百騒」なんでしょうか。


それにしても、円山派といえば仔犬ということで
応挙も蘆雪も愛情のかたまりのような仔犬を描いていたんですが、
その仔犬愛をしっかり栖鳳も受け継いでるんですねぇ。
こんなワンコがいたら、思わずなでなでしてしまいますよ。。

竹内栖鳳「百騒一睡」仔犬
 ころっころの仔犬たち。あぁ、なごむ。



ちなみにこの作品の隣には、栖鳳お得意の「虎・獅子図」が。
渡欧時の写生をもとに描かれたもので、
金屏風に寝転がる虎と巌に前足をかけて背を伸ばす獅子が
写実的に描かれていました。
毛並みの描き方、目の表現にも工夫が凝らされ、
屏風の折りを巧みに利用して立体感を出すあたりも心憎い演出。
実物のような雄々しい姿で、
雀たちの細かな騒がしさ、犬の親子ののんびりした風情とはまた対照的でした。

竹内栖鳳「虎・獅子図」
 リラックスしているように見える虎も、よく見ると完全に猛獣の目をしているのです。



山種美術館の「没後70年 竹内栖鳳 ——京都画壇の画家たち」は、
日曜日(11月25日)が最終日となります。
おなじみ「班猫」をはじめとする栖鳳の傑作群と、
応挙、蘆雪など円山四条派の先達、
村上華岳や上村松園など栖鳳門下生・後進の画家たちの作品が
一堂に会する素晴らしい展覧会。
見ておかないと損ですよ♪




今日も明日もがんばろう。
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(2009/11/20)
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