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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

竹内栖鳳「絵になる最初」(竹内栖鳳展より)

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山種美術館の「没後70年 竹内栖鳳 ――京都画壇の画家たち」、
とうとう終わってしまいましたね。
前期と後期の両方見にいきましたが、
次の回顧展はいつだろうと考えると
もう1回くらい行っておきたかったなぁと。
でもでも、今まで知らなかった栖鳳の一面も見られて
非常に得るものの大きい展覧会だったのです。
たとえばこれ、「絵になる最初」という作品。
栖鳳の人物画を見るのははじめてでした。


竹内栖鳳「絵になる最初」
 Posing for the First Time(1913)
 Takeuchi Seiho




左手で顔を隠し、恥じらいのしぐさを見せる女性。
急遽モデルをつとめることになった女性が、
慣れない脱衣に戸惑っている場面です。
日本女性の奥ゆかしさが指先や視線など
立ち居振る舞いからあらわれており、
でも体にひっかけた着物の向こうには……と思わず想像してしまいます。
助平心ではなく、芸術心を刺激されるのです(棒読み)。
モデルは佐藤文枝という女性で、
「現代風な家庭に育ち」「頗る明朗」だったそうですが、
そんな彼女が見せた意外な表情に、栖鳳は惹かれたそうです。
つまりギャップ萌えということか…!?


この作品は大層評判がよかったそうで、
人気にあやかって画中に描かれた着物が
「栖鳳絣」として売り出されたそうです。
展覧会ではその実物も合わせて展示されていました。
当時着物を買い求めたご婦人方は、
画中の人物になったような気持ちだったんでしょうねぇ。


ちなみに竹内栖鳳の人物画、こんなのもあるようです。
「アレ夕立に」という作品。
こちらも扇子で顔を隠してますね。

竹内栖鳳「アレ夕立に」



さて、金曜から3連休だったわけですが、
めずらしくバタバタと過ごしておりました。
金曜は山種の竹内栖鳳展を見た後で仕事、
土曜は船田玉樹、大岩オスカール、ロバート・ハインデルと
代官山のギャラリーを見て回って、
姉の結婚相手のご家族と顔合わせの食事会へ。
そのあと二次会的な感じで姉と結婚相手と3人で飲みに行って、
夜からまた会社で仕事。
日曜は太田記念美術館で月岡芳年の最終日にすべりこんで、
そのあとヒカリエで大岩オスカールを見て(代官山と2カ所でやってる)
47都道府県のグッドデザイン賞という展示を見て
最後に横浜に移動、「はじまりは国芳」を見てきました。
横浜はイルミネーションがきれいでね。
ちょっと寂しくなっちゃったな。。
クリスマスを飛び越えて、さっさと正月になればいいのに(笑)





今日も明日もがんばろう。
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