「フィンランド・デザイン」を見てきました。
森の滴、湖の小波。
時に水のように、時に氷のように
美しいフォルムで人々を魅了する
北欧の国フィンランドのガラスデザインを、
東京ミッドタウンで見ることができます。
サントリー美術館「森と湖の国 フィンランド・デザイン」。
光と影が交差する、色とりどりのガラスの世界です。
20世紀前半から台頭したフィンランドのガラスデザインは、
すぐれたデザイナーたちの手によって
1950年代から国際的な評価を得て、
その使いやすさと美しさでもって現代に受け継がれています。
展覧会では18世紀後半から1950年代の黄金期を経て、
現代に至るまでの150点あまりの作品が展示されています。
フィンランドといえばオーロラ。ということで、展覧会はオーロラのインスタレーションから始まります。
そのまま持ち帰って使いたくなるようなシンプルな作品から、
部屋に飾っておきたくなるようなデコラティブな作品まで。
森と湖の国ならではの自然美を体現したような形態に
心奪われるひとときでした。
ガラスの美しさもさることながら、
照明とガラスが織りなす影もまた美しくて……。
この季節にぴったりの展覧会でしたよ。
カイ・フランク「ウッドコック(ヤマシギ)」。こちらは撮影OKでした。
会場内では、上の作品のように一部作品・インスタレーションのみ撮影可能。
行ったのが平日だったこともあって、意外にすいていて
静けさに浸りながらガラスの輝きを堪能しました。
触れれば壊れてしまいそうな儚さ繊細さですが、
実際は使いやすさを重視しているだけあって
生活になじむ実用性に富んだ作品ばかりなんでしょうね。
ぼくも家にお気に入りのグラスがあって、
それは偶然大好きな人とお揃いで……。
今でもバカみたいに、思い出に浸りながらそのグラスを使っています。
これからもずっと、だと思う。それでいいのだと。
今日も明日もがんばろう。
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