白隠「南無地獄大菩薩」とジョン・レノン「イマジン」
白隠は「南無」ではじまる書を多く残していますが、
なかでも多いのがこちらの「南無地獄大菩薩」なのだそうです。
地獄も極楽も心に映ったものに他ならず、
これらは表裏一体であると。
I Entrust Myself to the Great Bodhisattva of Hell
Hakuin
本作はBunkamura ザ・ミュージアムの
「白隠」で展示されていたものですが、
この作品に影響を受けたイギリス生まれのミュージシャンがいます。
彼の名はジョン・レノン。
ビートルズのボーカル・ギターとして
音楽史に偉大な足跡を残した人物であり、
「『ジョンの魂』はシンプルでストレートで、
それがぼくが常に求めているものだ。
ぼくにとって最高の詩は俳句だし、最も優れた絵画は禅画だ」と
インタビューで答えています。
白隠の書画にも強く惹かれるものがあったらしく
彼が「南無地獄大菩薩」にインスパイアされてつくったのが、
いわずとしれた名曲「イマジン」なのです。
想像してごらん、そこに天国なんてないんだと。
簡単なことだろう?
足もとに地獄なんてない、
ぼくらの上には空があるだけ。
Imagine there's no Heaven
It's easy if you try
No Hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today...
ジョン・レノン「軽井沢 ’77」。どことなく、禅画に通じるものがある。
今日も明日もがんばろう。
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