足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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上村松園「序の舞」(上村松園展より)

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東京国立近代美術館の「上村松園展」に行ってきました。
会社のすぐ近くなんですが、あまりに近過ぎるせいか
今までスルーしてしまい・・・。
前期の「焔」を見逃して、ようやく後期になって重い腰を上げた次第です。
感想は「素晴らしい」の一言。
だからこそ、もっと早めに行っておけばよかったと後悔の念も。


序の舞
Jo-no-Mai(1936)
Uemura Shoen




こちらは、後期の目玉、「序の舞」です。
たおやかに、艶やかに、芸事に勤しむ凛とした立ち姿。
視線は扇の先を力強く見据え、
緊張感がみなぎっているかのようです。
実物は高さ2メートル以上もの大きさで、まさに圧巻。
蛇ににらまれた蛙じゃないけど、
あまりの迫力と美しさに足が止まり、息を呑みます。


1936年、松園が61歳のときに
文展招待展にて出品された「序の舞」は、
政府の買い上げとなり、後に重要文化財に認定されます。
松園にとっても重要な作品だったようで、彼女は
「この絵は、私の理想の女性の最高のものと言っていい、
 自分でも気に入っている『女性の姿』であります」と語っています。
松園の生涯については、宮尾登美子が小説「序の舞」で書いてるんですね。
これは読んでみたい。


ちなみに「序の舞」とは、
能の舞のなかでも最も高位の舞なのだとか。
日本画を見ていていつも思うんですが、
こういう知識があると、見え方は全く違ってくるんでしょうね。
古典とか謡曲とか、和装とか仏教とか。
西洋絵画とキリスト教や神話との関係みたいなもので、
知っているのと知っていないのとでは、
作品の重みも深みも異なるのでしょう。
でも逆に、こういうことを自然に学ばせてくれるからこそ
美術鑑賞って面白いんですよね。


会期があと半月ということもあってか、
「上村松園展」は意外に混み合っていました。
「ゴッホ展」と同じくらいの入りだったから、
その点は日本人として誇りに思っていいのかも。
老齢の方が多くいらっしゃって、
そういう方たちの絵についての会話がすごく勉強になりました。
「上村松園展」は10月17日まで。その後京都に巡回するそうです。
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