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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

スーラの誰もいない「グランド・ジャット島」

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前々回、「誰もいない風景」的な絵画を取り上げたので
ついでといっては何ですが、こちらの作品を。
ん、どこかで見たことがあるような……。
分かりますでしょうか??


スーラ「グランド・ジャット島」
 The Island of La Grande Jatte(1884)
 Georges-Pierre Seurat




ジョルジュ・スーラ「グランド・ジャット島」。
おなじみ点描法で描かれた避暑地の海岸ですが、
あたたかな陽光が降り注ぎ
いかにも過ごしやすそうなのに、
人っ子一人見当たらないのです。
この作品が最終的には……
あの傑作になるわけですね。



スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後」
 がらっとにぎやかな印象に!



グランド・ジャット島の日曜の午後」。
第8回印象派展に出品された、スーラの代表作です。
彼はこの作品を制作するにあたって、
おびただしい数の習作を描いているんですね。
誰もいない「グランド・ジャット島」も、
その過程で描かれたものなのでしょう。
手元の画集には、「習作」と書かれていないけど。。
人混みが嫌いな自分としては、
最終形の「グランド・ジャット島の日曜の午後」より
物静かな「グランド・ジャット島」のほうが好きだなぁ。


スーラ「グランド・ジャット島の日曜の午後」習作1
 おまけ。こんなのもあります。


スーラ「グランド・ジャット島の日曜の午後」習作2
 おまけその2。避暑地として訪れるなら、このくらいがちょうどいいかな?





今日も明日もがんばろう。
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4 Comments

amiAmelie says...""
こんにちは 
初コメントです 
私、、 全く 専門的な知識はありませんが、絵をみたり 美術館に行ったりするのが大好きなのです。
このスーラの【グランド・ジャット島の日曜の午後】は 学生の頃にジグソーパズルで作ったものが 未だに家のキッチンに飾られてます。
が、
あの島に 誰も描かれていない作品があるなんて 知りませんでした
これも また 良いですね!!

また 訪問させていただきます 
よろしくお願いします:)
2013.01.21 15:57 | URL | #- [edit]
スエスエ201 says..."Re: タイトルなし"
> amiAmelieさん

こんばんわ、コメントありがとうございます。
スーラの「グランド・ジャット島の日曜の午後」、
こういう習作がたくさんあるみたいで
3年前のオルセー展でも何点か出ていました。
こういう意外な作品があったりするから絵画はおもしろいんですよね♪

こちらこそよろしくお願いいたします^^
2013.01.22 01:39 | URL | #- [edit]
Lily says..."心地よい静寂"
こんにちは。

誰もいないグランド・ジャット島、私も大好きです。以前にどこがでお目にかかって以来、こちらの印象の方がうんと強く心に残っています。

E. Satieの3つのジムノペディ1番「ゆっくりと悩めるごとく」が流れていそうな風景で、静かでとても心地よい、お気に入りの作品です。
2013.01.22 10:05 | URL | #Zr2/WiYY [edit]
スエスエ201 says..."Re: 心地よい静寂"
> Lilyさん

こんばんわ。
ジムノペディ1番、確かにぴったりですね(知ってる曲でよかった…笑)
ちょっと前に、現代アーティストの方で
ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」などの有名絵画から
人だけを消してしまう、という作品を発表した人がいました。
あるべきところに人がいないっていうのが、何だかとても不思議で。
逆に印象に残ってしまうんですよね。
2013.01.23 02:26 | URL | #- [edit]

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