スーラの誰もいない「グランド・ジャット島」
前々回、「誰もいない風景」的な絵画を取り上げたので
ついでといっては何ですが、こちらの作品を。
ん、どこかで見たことがあるような……。
分かりますでしょうか??
The Island of La Grande Jatte(1884)
Georges-Pierre Seurat
ジョルジュ・スーラ「グランド・ジャット島」。
おなじみ点描法で描かれた避暑地の海岸ですが、
あたたかな陽光が降り注ぎ
いかにも過ごしやすそうなのに、
人っ子一人見当たらないのです。
この作品が最終的には……
あの傑作になるわけですね。
がらっとにぎやかな印象に!
「グランド・ジャット島の日曜の午後」。
第8回印象派展に出品された、スーラの代表作です。
彼はこの作品を制作するにあたって、
おびただしい数の習作を描いているんですね。
誰もいない「グランド・ジャット島」も、
その過程で描かれたものなのでしょう。
手元の画集には、「習作」と書かれていないけど。。
人混みが嫌いな自分としては、
最終形の「グランド・ジャット島の日曜の午後」より
物静かな「グランド・ジャット島」のほうが好きだなぁ。
おまけ。こんなのもあります。
おまけその2。避暑地として訪れるなら、このくらいがちょうどいいかな?
今日も明日もがんばろう。
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