足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

伊藤若冲「虎図」と映画「ライフ・オブ・パイ」

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剽軽な顔つきで、前足をなめる一頭の虎。
伊藤若冲の「虎図」っていう作品なんですが
時は江戸時代、本物の虎を見られるわけもなく……
「仕方なく中国画を模倣した」みたいな愚痴っぽいことが
右上に書かれているそうです(笑)


伊藤若冲「虎図」
 Tiger(1755)
 Ito Jakuchu




「虎図」は京都の青物問屋の長男だった若冲が家業を弟に譲り、
隠居生活に入った年の記念すべき作品。
このとき若冲は40歳、3年後から動植綵絵に着手し、
奇想の作品を次々に描いて行くわけです。
ちなみにこの作品、今年3月からはじまるプライス・コレクション展
「若冲が来てくれました」で来日します。
仙台市博物館(3月1日〜5月6日)、
岩手県立美術館(5月18日〜7月15日)と続いて、
最後は福島県立美術館(7月27日〜9月23日)へ。
行くとしたら福島だろうけど、夏まで我慢できるかな。。
とりあえず和楽のムック本で予習をしておきましょう。


若冲の衝撃 (和樂ムック)若冲の衝撃 (和樂ムック)
(2010/11/19)
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さて、虎といえば。
先日「ライフ・オブ・パイ」を観てまいりました。
主人公のパイは動物園経営者の息子。
インドからカナダへ動物たちとともに移住することになり、
日本船で別天地を目指すものの……
海難事故で海上に放り出されてしまうんですね。
小さなボートに身を寄せたのは、パイと4頭の動物たち。
そのうちの1頭は獰猛なベンガルトラなのです。
さぁ、パイの運命やいかに!?





といった内容で、昨年の秋くらいにもこの映画のこと紹介しましたね。
ようやく公開ということで、いそいそと観に行った次第です。
3Dは苦手なので、通常の字幕版のほう。
予告編のクオリティと前評判どおり、目もくらむほどの映像美でした。
パイがいかに虎と共存するかっていうのも見どころなんですけど、
もうそんなのどうでもよくなっちゃうくらい映像がきれいで。
凪いだ海が鏡のように光をうつして、世界が金色に染まるシーンなんて……
ターナーの絵みたいで思わずぶるっとしてしまいました。


ただ、227日も漂流してたら壊血病になるだろうって思ったり(笑)
このへんの海洋遭難もののリアリティは、
三浦綾子の「海嶺」とか井上靖の「おろしや国酔夢譚」がすごいです。
どちらも実話に基づいているだけあって、容赦がないというか。
映画にもなってるので、合わせて観てみてはいかがでしょうか。
(海嶺の映画版はまだ観たことないけれど)


あ、映画といえば「レ・ミゼラブル」の感想を書いてなかった。
個人的には「ライフ・オブ・パイ」よりも
「レ・ミゼラブル」のほうが圧倒的に感動だったな。
ストーリー、演技、映像に加えて、歌がまたすごいんだもの。
もう少し短くしてくれたら言うことなしでした(笑)





今日も明日もがんばろう。
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