マックスフィールド・パリッシュ「幕あい(リュート奏者たち)」
現在世界で最も人気のある画家は、
ゴッホ、セザンヌ、そしてパリッシュである。
(1936年、タイム誌)
Interlude(The Lute Players) (1922)
Maxfield Parrish
マックスフィールド・パリッシュ「幕あい(リュート奏者たち)」。
鮮やかな空の下、リュートを抱えてくつろぐ女性たち。
黄金色の陽だまりはどこか神秘的で、
左下の岩石の模様は羽のようにも見えてきます。
まるで天上に憩う天使たちのよう。
奏楽の合間のリラックスした表情に
見ているこちらも思わずなごんでしまいます。
パリッシュは1870年、フィラデルフィアの裕福な家庭に生まれました。
画家であった父親の影響を受け、
彼もまた画家としての道を歩むようになります。
19世紀末から20世紀初頭のアメリカは
急速な産業発展と印刷技術の進歩により
本や雑誌の刊行数が爆発的に伸び、
イラストレーターの地位も高まっていったのだとか。
「アメリカン・イラストレーションの黄金時代」とも呼ばれ、
そのなかでパリッシュは時代の寵児として一時代を築きます。
アメリカの家庭の4軒に1軒は、
パリッシュのカレンダーやポスターを飾っていたそうです。
しかし、どちらかといえばイラストレーターとしてとらえられているせいか
展覧会で彼の作品にお目にかかる機会がないんですよね。。
ここのところ仕事がまた忙しくて、
連日帰りが遅いわけですが……
先日疲れて帰宅したら、パリッシュの図録が届いておりまして。
1995年に東京、山梨、大阪で行われた
「マックスフィールド・パリッシュ」展。
さわやかな青に浸っていると、心が安らぎます。
パリッシュの図録。土日でゆっくり……と思ったけど我慢できず(笑)
今日も明日もがんばろう。
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