足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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ジョヴァンニ・ボルディーニ「道を渡る」(クラーク・コレクションより)

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全体を褐色が占めているのに、
描かれた人物がてんでばらばらの方向を向いているのに、
なぜか幸せそうだなぁと感じてしまった作品です。
ジョヴァンニ・ボルディーニ「道を渡る」。
三菱一号館美術館の「奇跡のクラーク・コレクション」より。


ジョヴァンニ・ボルディーニ「道を渡る」
 Crossing the Street(1873-75)
 Giovanni Boldini




まず第一に、色彩の配置が巧みだなぁと思ったのです。
作品のなかで際立って明るいピンクの花束や、
光を受けて唯一つやめいているグリーンの衣装、黄色い手袋もオシャレ。
そこからオレンジのタイヤ、ブルーのショールへと色彩が広がっていきます。
伸びやかで勢いのある筆遣いも相まって、
忙しげな通りの雰囲気が見事に表現されています。
まるで映画のワンシーンですね。
家路をいそぐ足音とともに、音楽が聞こえてきそう。
灰白色の街並ばかりを描いたユトリロと比べてみるとおもしろいかも。


画面左の辻馬車をよく見ると、
シルクハットの男性がこちらに顔を向けているのが分かります。
視線の先には、花束を持った女性の姿。
ついさっきまで隣り合って座っていたのか、
それともたまたま通りで見かけた女性に心奪われたのか、
あれこれと物語が浮かんでくる作品ですね。


ジョヴァンニ・ボルディーニはイタリア出身の画家。
1871年よりパリに移住し、マネやドガと交友を結びます。
やがて社交界の寵児となり、華やかな肖像画で人気を集めました。
「鞭の達人」と称されるほどの闊達な筆遣いも特徴です。
「奇跡のクラーク・コレクション」では、
「道を渡る」のほかにもう1点ボルディーニの作品が展示されていました。
「かぎ針編みをする若い女」という、こちらも幸福な色彩が踊る傑作。
どこか退廃的な匂いもしつつ、でも楽しくなっちゃうから不思議です。




今日も明日もがんばろう。
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Giovanni Boldini in Impressionist Paris (Sterling & Francine Clark Art Institute)Giovanni Boldini in Impressionist Paris (Sterling & Francine Clark Art Institute)
(2010/01/19)
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