足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ルーベンス「ロムルスとレムスの発見」(ルーベンス展より)

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ようやく仕事が一段落して、
土日はゆっくり休めることに。
ということで早速、今日から始まった
Bunkamura ザ・ミュージアムの「ルーベンス展」を見てきました。


ルーベンス「ロムルスとレムス」
 The Finding of Romulus and Remus(c.1612-13)
 Peter Paul Rubens




こちらはルーベンス「ロムルスとレムスの発見」。
雌狼のかたわらで無邪気に遊ぶ2人の幼子は
前王の娘レア・シルウェアと軍神マルスの間に生まれた双子でしたが
時の王アムリウスの謀略によって川辺に捨てられてしまいます。
前王の子孫に復讐されることを恐れての非情な措置でしたが、
幼い双子(ロムルスとレムス)は雌狼とキツツキに育てられ、
やがて羊飼いによって発見されます。


ルーベンスが描いたのは、まさにその発見の場面。
双子のうちの一人は狼の乳を吸い、
もう一人はサクランボを運んで来たキツツキに手を振っています。
自分の境遇も運命も知らぬあどけない表情ですが、
幼子の足をなめる雌狼の表情もまた優しくて
これはこれで幸せの形なのかなぁと考えてしまいました。
なぜならこのあと、2人は羊飼い(右上の男性)のもとで成長し、
王アムリウスを殺して祖父を復位させるも……
仲違いのすえ兄ロムルスは弟レムスを殺してしまうのです。
何も知らなかったこの時期が、2人は一番幸せだったのでは……。


「ロムルスとレムス」は
図録の表紙やチラシのメインビジュアルにもなっており、
展覧会を代表する一枚です。
躍動感あふれる肉体表現もさることながら、
注目すべきは雌狼の写実的な表現でしょう。
毛並みの質感や堂々とした体躯は
雌狼の母性と野生を見事にとらえ、物語に深みを与えています。
ちなみに左側の男女は川の精霊とニンフだそうで、
2人の穏やかなまなざしから察するに
幼い双子が神に守られているということなんでしょうか。


Bunkamura ザ・ミュージアムの「ルーベンス展」では、
ルーベンスおよび彼の工房の作品を中心に、
版画作品や工房で活動した画家の作品で構成されています。
インパクトではリヒテンシュタイン展のルーベンス・ルームに劣りますが、
油彩画のほとんどが日本初公開。
バロックのファンなら絶対に行っておいたほうがいいでしょう。
会期は4月21日まで、意外に短いので要注意です。




さて、今日は「ルーベンス展」のあとに六本木へ移動して
「ミュシャ展」も見てきました。
明日は「ラファエロ展」「エル・グレコ展」
「フランシス・ベーコン展」あたりを見に行きたいなーと思ってます。
山種の後期も始まっちゃったし、3月は素敵な展覧会が目白押しですよ♪




今日も明日もがんばろう。
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