足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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ロップス「踊る死神」

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寝苦しい夏、昨日に引き続き怖い絵を。
ベルギー出身の画家、フェリシアン・ロップスの
「踊る死神」は思わず背筋がぞっとする1枚です。


踊る死神
Death at the Ball(1870)
Félicien Rops




民族衣装風のドレスを身にまとい、
優雅に踊る女性。
・・・女性?
生気のない土色の肌、深く窪んだ眼窩、
そう、彼女の顔は髑髏であり、彼女は死神なのです。
よく見れば首の裏側には赤い大きなリボンがぶら下がっており、
視線の先には男性らしき影も見て取れます。
見えるか見えないか、ギリギリのラインで描かれたこれらの要素が、
鑑賞者を死の世界へと誘うようです。


フェリシアン・ロップスは19世紀後半に活躍したベルギーの画家。
仮面の画家、ジェームズ・アンソールが支持したことでも知られています。
「踊る死神」のような死や悪魔のイメージに加えて、
彼の作品の重要なキーワードが「エロス」。
晩年の詩人ボードレールに魅せられた彼は、
退廃的で官能的な作品を発表して行きます。
そういう視点でみれば、
「踊る死神」における死神の立ち姿もどこかエロティックに感じられます。
心持ち開いた口角や、肩越しに男性へ視線を送るしぐさなど、
もしも女性だったならさぞかし美しかったのでは。
美しかった自分自身を忘れることができず、
死神は暗闇のなかで踊り続けるのかもしれません。



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Museum Felicien Rops: GuideMuseum Felicien Rops: Guide
(2010/10/30)
Bernadette Bonnier

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