足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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シニャック「漁船」

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それまで苦手だったり嫌いだったりしたものが、
何かのきっかけで急に輝いて見えてくることがあります。
自分の成長や環境の変化、あるいは対象が見せる意外な一面などによって。
ポール・シニャックの「漁船」という水彩も、まさにそんな一枚でした。


シニャック「漁船」
 Fishing Boat
 Paul Signac




国立西洋美術館の常設のほうで、
「風景—国立西洋美術館素描コレクションより」という展示をやっています。
ラファエロ展のついでに見てきたんですが、これが思いのほか素晴らしかった。
ドニやセガンティーニ、モローなどお気に入りの画家の
少し力の抜けた、それだけ自然体な小品が並んでいて。
なかでも際立っていたのがポール・シニャックだったのです。


シニャックは新印象派を代表する画家。
いわゆる色彩分割による点描技法で有名ですが
どうも彼の作品、ずっと好きになれませんでした。
点と色彩のバランスが自分の感性と合わない。
スーラやクロスはわりと好きなんだけど、
シニャックの作品を見るたびになぜかゲンナリしてしまって。
「その色はないだろう」とか「あざといなぁ」とか
意地悪な気持ちになってしまって(笑)
でも、彼の水彩を見たら一気にイメージが変わりました。
あぁ、こういうことだったんだ。シニャックの目にはこう見えていたんだ。
そう思ったら、なんだか嬉しくなってしまって。


海を愛した画家だから、水面に反射したいろんな色の光を
彼の目はとらえていたんでしょうね。
点描の場合は暖色をつかっていてもどこかしら冷たい印象がつきまとうけど、
逆に水彩の場合は寒色をつかっていても温かみが感じられます。
それから一歩ひいた気楽な感じ。
ある意味で点描とは対極にあるような水彩は
より画家の心象に近いような気がして、
こういう作品を知っておくと
油彩を見たときの印象も大きく違ってくるんじゃないかなーと思います。



ぼくはかなり好き嫌いの多い人間で、
特に食べ物の好き嫌いがひどくて職場でもネタにされるくらいでした。
当然こりゃいかんと思うわけですが、
だからといって無理して克服しようという気持ちはなくて
「いつか好きになる日が来るだろう」と
そんなスタンスで鷹揚にかまえています(偉そうに)。
実際、嗜好というものは年とともに大きく変わるもので
昔は大嫌いだった魚介類も、今は好き好んで食べているわけで。
嫌いなものより好きなものが多い方が人生楽しいですもんね。
それに、嫌いなものが好きになった瞬間ってとても気持ちいい。
そういう意味では、スタート時点で嫌いなものが多くてよかったのかな?
これまた前向きに考えている次第です(笑)
シニャックの作品も好きになれたし、
少しずつ少しずつ、「好き」を増やしていけたらいいな。



さてさて、今日は春分の日。
昨日は体調を崩して早めに就寝したので、
めずらしく早起きな朝なのです。
都内は曇りがちですが、桜も咲き始めてるので
のんびりお散歩でもしようかな。


乙女椿0320
 職場近くに咲いた乙女椿。春ですよ♪





今日も明日もがんばろう。
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-2 Comments

ちいさなレモン says..."まさしく!!"

ほんと(*^o^*)


この気持ち、よくわかりましたよん。

常設展もよかったです。
2013.03.27 12:51 | URL | #- [edit]
スエスエ201 says..."Re: まさしく!!"
> ちいさなレモンさん

こんばんは。
ラファエロ展いかがでしたか?
西洋美術館は、ときどき常設だけ見にいったりもします。
あれだけのコレクションが近くにあるのは本当に幸せなことだな〜と思いながら。
2013.03.31 05:35 | URL | #- [edit]

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