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足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

ヨルダーンス「豆の王」

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今週はちょっと飲み過ぎてしまいました。
あんまり飲んでばかりいると、
この絵のおっさんのようになってしまいます。


豆の王
The Bean King(about 1640)
Jacob Jordaens




ヤーコブ・ヨルダーンスの風俗画、「豆の王」。
飲んで飲んで騒いで飲んで、へべれけへべれけいい気分。
画面右下のおじさんを見てると、お酒を控えようかな、という気になります。


ちなみに豆の王とは、豆を一粒だけ入れたケーキを切り分けて、
豆入りのものを当てた人が王様役になれるというもの。
この絵の場合、まさに右下のおっさんが
王冠をかぶって王様役を堪能しています。
王様は飲み仲間にいろんな役を割り振って、
疑似宮廷を作って「乾杯!」を繰り返すわけです。


それにしてもまぁ、ものすごい乱痴気騒ぎ。
なかには飲み過ぎて吐いちゃってる人もいるくらいです。
ただ、下品なだけで終わらないのがこの絵のすごいところ。
人々の笑顔は金色に輝き、神々しささえ感じさせます。
なぜなら「豆の王」という宴は、キリスト教に深く根付いた行事だから。
そして普段は満足な食事もとれず抑圧された生活を送る民衆にとって、
こうした行事はたらふく飲んで騒げる幸せな場だから。
ただのばか騒ぎではなく、幸福に包まれた素敵な祝宴なんですよ。
吐くまで飲むのはさすがにやりすぎだけど。


ヨルダーンスは17世紀フランドルの画家。
こうした風俗画を多く描き、
「豆の王」に関しては同様のテーマの作品を複数残しています。
今回ご紹介したのはウィーン美術館版。
その他の作品を、以下にざっと紹介しましょう。


豆の王
↑アントワープ王立美術館収蔵の「豆の王」。
王様役は、ヨルダーンスの師匠だとか。
人々の表情のすごいこと!



豆の王
↑エルミタージュ美術館収蔵の「豆の王」。
よく見ると、赤ん坊がおしっこもらしちゃってます。
左下では、幼い女の子まで飲んじゃってる。



豆の王
↑カッセル州立美術館収蔵の「豆の王」。
おじいちゃんおばあちゃんもどんちゃん騒ぎ。
犬まで大騒ぎ。



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