モーリス・ドニ「朝食、フィリッポ・リッピ風に」
前回の続きです。
フィリッポ・リッピ、聖母子、そして家族ときたら……
ぼくが連想するのはこの一枚。
モーリス・ドニ「朝食、フィリッポ・リッピ風に」です。
Breakfast(1898)
Maurice Denis
ドニもまた、家族を聖母子と重ね合わせて描いた画家でした。
本作はタイトルの通り、フィリッポ・リッピを意識して描かれた作品。
幼子に朝食を食べさせる母親の姿はとても清らかで
見るものを幸せな気持ちにしてくれます。
「朝食、フィリッポ・リッピ風に」は
2年前の9月に損保ジャパン東郷青児美術館で開かれた
「モーリス・ドニ —いのちの輝き、子どものいる風景—」
という展覧会で見た作品です。
いままでいろんな展覧会を見てきましたが、
自分のなかではこの展覧会がベストです。
好きな画家であること、作品が粒ぞろいだったこと、
そして当時の心境もあって。
時々図録を引っ張り出しては、
あのころのことを思い出しています。
今日も明日もがんばろう。
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