足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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上村松園「花がたみ」(上村松園展より)

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昨日の「序の舞」が凛とした立ち姿なら、
こちらは胡乱な立ち姿。
上村松園、1915年の作品「花がたみ」です。


花がたみ
Flower Basket(1915)
Uemura Shoen




世阿弥原作の謡曲「花形見(花筐)」を題材にした作品で、
女性の狂い舞う姿を描くために、松園は精神病院での取材を重ねたそうな。
しどけなくはだけた衣や、中空をあてもなくさまようかのような右手、
そしてどこかあどけない口元と、焦点の定まらない両の目。
はらはらと舞い散る紅葉もまた、あわれを誘います。
愛する人への思いゆえに狂気に身を置かざるを得なかった女性像に、
悲しいまでの情の深さ、業の深さを感じます。


「上村松園展」では、この「花がたみ」が
ひとつのハイライトだったように思います。
ほれぼれするような作品群のなかで、
ひときわ異質な空気をまとっていました。
狂気という題材さえも芸術として昇華せしめた、
画家の執念やすごみのようなものを感じました。
前期はこれに加えて「焔」も展示されていたわけですよね。
やっぱりもっと早くに行っておけばよかったな、と。。。


「上村松園展」は10月17日まで。その後京都に巡回します。
東京では展示されなかった作品も登場するみたいですね。
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(2009/01/20)
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