足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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ルドン「アポロンの戦車」(ルドン展より)

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紅蓮の炎を思わせる、壮烈な一枚。
熱波で溶け出されたような青空を
4頭の馬にひかれた太陽神が駆け上がっていきます。
オディロン・ルドン「アポロンの戦車」。
はっと息をのむほどの、凄まじい作品です。


ルドン「アポロンの戦車」
 Apollo's Chariot(1909)
 Odilon Redon




アポロンの戦車はルドンが晩年に多く手がけた主題であり、
本作とよく似た構図の作品が愛媛県美術館に所蔵されています。
損保ジャパン東郷青児美術館のルドン展では
今回ご紹介したボルドー美術館のバージョンと
愛媛県美術館のバージョンが隣り合って展示されており、
色彩の違いを心ゆくまで堪能することができました。
ボルドー版は油彩とパステルを併用し、
色数を抑えながらも鮮烈な印象。
一方の愛媛県版は油彩の仄暗い色彩のなかで
アポロンの周囲だけが赤く塗られていました。


それにしても、戦車をひく馬たちの躍動感といったら……。
一番右の馬にいたっては、ほとんど垂直に体をそらしています。
そして右ひざを前に出し、斜め上を見上げるアポロン。
まとったマントは炎のように揺らめき、
マグマの中から飛び出してきたようにも見えます。
これから大蛇を退治しにいくのか、
実に勇ましく雄々しい作品ではありませんか。



さて、ここまでルドン展の出品作品を紹介してきましたが、
やはりルドンの色彩は実物でないとなかなか伝わらないと思います。
パステルの発色を最大限に引き出した作品群は
まさに光をはらんでいるようで、
黒の時代の作品群と対比すると一層その輝きが引き立ちます。
最初期の作品から黒の時代、そして色彩の時代へ。
ルドンの変遷をたどる展覧会、機会があればぜひ見に行ってほしいと思います。





今日も明日もがんばろう。
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オディロン・ルドン―光を孕む種子オディロン・ルドン―光を孕む種子
(2003/07)
本江 邦夫

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