鏑木清方「嫁ぐ人」
在天願作比翼鳥、在地願爲連理枝
天長地久有時盡、此喜綿綿無盡期
昨日、姉の結婚式に行ってきました。
明るくて社交的で、少しがさつで
ぼくとは正反対の姉です。
純白のウェディングドレスなのに
清楚という言葉を感じさせないのがさすがだな、と(笑)
こんなときでもマイペースで笑ってしまいましたが
おかげで披露宴も二次会も大盛り上がりで安心いたしました。
そして人見知りが激しい自分ですが
こういうときくらいは頑張らなくてはいかんと思い
各テーブルにお酌にまわったり写真撮りに行ったりと
動きっぱなしで翌日筋肉痛、みたいな。。
んで、驚いたのが姉のお知り合いはみんなぼくのことを知ってるんですね。
「弟です」
「きゃー○○君!」って(笑)
姉が普段からネタにしているらしく
まぁ、こちらもそのおかげで回りやすかったのですが。。
そういえば中学時代も、学校とか塾で
やたらと上級生や先生から声をかけられたっけ。
昔も今も、自分は弟なんだなーと実感しました。
姉とぼくは同じような仕事をしていまして、
それが珍しいとよく言われます。
でも自分にとってはごく当たり前のことで、
姉が楽しそうに仕事をしていたから興味を持った、という次第で
振り返ってみれば文学も音楽も映画も、
姉の影響を受けまくってるなあって。
性格は似ても似つかないけど、
ずっと姉の後ろを追いかけていたような気がします。
数えきれないくらい喧嘩もしたし憎らしいと思ったこともあるけど
実はいろんなところで姉が守ってくれていたのだと思います。
面と向かっては言えませんが、自慢の姉です。
今後はもうちょっとおしとやかになって、
旦那さんをたててくれればなぁと。
今はどうも逆のような気がするので(笑)
最後に、室生犀星の詩で締めくくりたいと思います。
現代にはそぐわない内容かもしれませんが、
姉はこういうのを意識するくらいでちょうどいいと思いまして。
あ、ちなみに冒頭の漢詩は白居易の「長恨歌」より。
そのままだとあれな内容なので一部変えてます。
愛してやれ
接吻してやれ
できるだけ大切にしてやれ
掃除を好きになれ
家を美しく清め
うまいものを炊き
いつも困難に勝ち
心を温かに持ち
又一切を優柔に
極めて極めて女らしく本質的になるやう
決しておこらないやう
よき母親になるやう
近所の子供がなづくやう
乞食には少しづつ与へるやう
朝夕の祈りを忘れぬやう
決して偉い女人にならうとするな
偉くはひとりでなれるのだ
自分でならうとしなくとも
世間がさうしてくれるのだ
自分の夫に仕へよ
自分の夫の知識を食べるやう
夫の本は時時読め
机をきよめ
火鉢に火をおこし
鉄瓶には湯気を立たし
茶と茶器とたばこを供へるやう
その全てに君の温かさを満たし
倦むことなく
つらい涙を見せず
そして君たちはどんなに喜び多い
家族の中心になれることか!
(室生犀星「女人に対する言葉」)
おまけの一曲。うちの家族のお気に入りソングで、式場でも流れました。
今日も明日もがんばろう。
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