足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

山口晃「邸内見立洛中洛外図」

0   0


前回ご紹介した桃山時代の結晶ともいえる「洛中洛外図」ですが、
これを現代の絵師が描いたらどうなるでしょうか……?


山口晃「邸内見立洛中洛外図」



こうなります。
山口晃「邸内見立洛中洛外図」。
そごう美術館の「山口晃展」で見た作品なんですが、
まぁこの方の作品の面白いこと!
「邸内見立洛中洛外図」の場合は
京都のあらゆる名所を駄洒落で表現して、
ひとつの邸のなかで表現してしまうというもの。
仁和寺なら「みんな痔」でトイレに並ぶ男性たちが描かれ、
金閣寺なら「きんかくし」で同じくトイレ。
アホですね~。

山口晃「邸内見立洛中洛外図」拡大



でもですね、この手の笑える見立てって、
実は日本画の一手法であったりするんです。
たとえば伊藤若冲は「涅槃図」を野菜で表現したりしてますし、
英一蝶も同じく「涅槃図」の釈尊を在原業平に見立てていたり。
お下品な下ネタだったら河鍋暁斎の放屁合戦絵巻とか、
歌川国芳の狸のあれとか……。
山口晃にしても、単なるおふざけの人ではなくて
ちゃんとした技術と知識を持ちながら
こういう諧謔味あふれる作品を描いているんですよね。
なので、展覧会場では基本的にニヤニヤ笑いをこらえながら見て回るんですが、
ときどきドキッとさせられるような作品もあったりで。
ユーモアの裏側に、とてつもない上手さが潜んでいるんですね。
平等院の襖絵をまかされたのも納得です。


そごう美術館の「山口晃展」は5月19日まで。
浮世絵や大和絵の世界に西洋美術、漫画、メカなど
あらゆるモチーフを組み合わせたユニークな作品が並びます。
会場内には一人国際展「山愚痴屋澱エンナーレ2013」が設けられ、
これがまた猛烈にアホな作品ばかりなんです。
会期はあとわずかですが、オススメの展覧会です♪




今日も明日もがんばろう。
人気ブログランキングへ  Twitterボタン


ヘンな日本美術史ヘンな日本美術史
(2012/11/01)
山口 晃

商品詳細を見る

関連記事

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://suesue201.blog64.fc2.com/tb.php/802-c82b1ba3
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。