「レオナール・フジタの挿絵本」を見てきました
東京富士美術館で「レオナール・フジタの挿絵本」という展覧会を開催しています。
シャガールやモディリアーニと同時期にパリで活躍した日本人画家、
藤田嗣治(レオナール・フジタ)の挿絵本コレクションを紹介するというもの。
あわせて同時代のエコール・ド・パリの画家たちの作品も展示されており、
これが思いのほか見応えがありました。
藤田といえば陶磁器を思わせる冷たく白い裸体が思い浮かびますが、
挿絵では実に自由といいますか自らの画風にとらわれることなく
思わずくすりと微笑んでしまう可愛らしいものや
構図の巧みさにうならされる作品、ぴりりと皮肉のきいた作品など様々。
油彩とはまた違ったスタンスで描いていたのか、
肩の力を抜いて楽しんで鑑賞できる作品ばかりでした。
案外こういうのが藤田の本然なのかもしれないなぁと思うと
画家がぐっと身近な存在に感じられたりして。
おなじみの猫ちゃんもたくさん展示されていて
にゃんとも満ち足りたひとときでございました。
会期は6月30日まで、おすすめの展覧会です。
藤田嗣治「魅せられたる河」(オペラ座の夢、部分)
ちなみにちょっと前まで日比谷図書文化館で
「藤田嗣治 本の仕事」という展覧会をやってましたが、
こちらは残念ながら見に行けませんでした。
また似たような企画をやってくれるとうれしいんだけどなぁ。
今日も明日もがんばろう。
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