足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

エミール・クラウス「昼休み」

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3年前、Bunkamuraで開催された「フランダースの光」。
ベルギー近代美術の魅力を紹介するというもので、
この展覧会で一目惚れした画家がエミール・クラウスでした。
日本ではあまりなじみのない名前ゆえ、
次に見られるのはいつごろか……と思っていたんですが
うれしいことに彼の作品がいま、まとめて来日しているのです。
東京ステーションギャラリーの
「エミール・クラウスとベルギーの印象派」という展覧会。
クラウスを中心に据えた展覧会は日本で初めてとのことで、
これは行かない訳にはいかないでしょう!
ということで、実は開催初日の6月8日に見に行っていたのでした。


エミール・クラウス「昼休み」
The Midday Rest(1887-90)
Emile Claus




こちらはエミール・クラウスの「昼休み」という作品。
午前中の仕事を終えた女性が、バスケットを抱えて
仲間のもとへ向かう場面が描かれています。
クラウスの作品の特徴のひとつに「逆光」があり、
本作でも手前の女性の上半身の輪郭などが白く表現されていて、
強い光に向かって彼女が歩んでいく様子がうかがえます。
フランス印象派とはまた違った形で光を描く彼のスタイルは
「ルミニスム(光輝主義)」とも呼ばれ、
ベルギーのスター画家として名を馳せたのだとか。


細部に目を凝らすと、
手前の草花はラフに勢いよく描かれる一方、
女性の後ろ姿や遠景は細かく丁寧に塗られています。
構図の手前と奥とでタッチを変えることで
絵に立体感が生まれているんですね。
クラウスの作品はどれもこういった穏やかな日常が描かれていて、
光に浄化されたのか、心が洗われていくようでした。

エミール・クラウス「野の少女たち」
エミール・クラウス「野の少女たち」。この作品はBunkamuraのときも展示されてました。




展覧会ではクラウスの作品が29点、
そのほか、やはりBunkamuraで好きになったレオン・ド・スメットや
大原美術館でおなじみの児島虎次郎の作品も展示されていました。
あわせてフランス印象派の作品も紹介されていて、
これがまた素晴らしいんですよ。
印象派好きなら絶対に見ておいて損はないはず。
会期は7月15日まで、その後石川、愛知に巡回します。
レアな展覧会なんで、もう一回行こうかな。




今日も明日もがんばろう。
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