笠松紫浪「夏の夜」
前回がちょっとさびしいひまわりだったので、
今日は夜空をいろどる大輪の花を紹介しましょう。
笠松紫浪の「夏の夜」という作品です。
Summer Night
Kasamatsu Shiro
笠松紫浪「夏の夜」。
浅草に生まれ、鏑木清方に学んだ画家の作品です。
同門の先輩には伊東深水や川瀬巴水がおり、
彼らと同じように師のすすめによって渡辺版画店から木版画を発表。
以来モダンな東京の風景を多く描き、
新版画の興隆に一役買った人物といえます。
昨晩は友人と北千住で飲む約束をしてたんですが、
駅についてみると何やら人だかり。
浴衣の女性に目をうばわれていると、
遠くからドンッ…ドンッと空気をふるわす大きな音が。
あぁ、足立の花火大会だ。
せっかくなので丸井の前からビル越しの花火を見物しました。
どちらかというと遠目から見る花火のほうが好きなので、
ときおりビルの谷間から顔をのぞかせる花火に一喜一憂するひととき。
咲くも散らうも美しく、
余韻を残した空の有り様もまた美しく。
光を見るも闇を見るも、はたまた浴衣のうなじを見るも
楽しみ方は人それぞれでありまして。
そのあと場所を変えてしたたかに飲んだのは言うまでもございません。
今日も明日もがんばろう。
- 関連記事