足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

小林清親「御茶水蛍」

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夜の神田川に浮かぶ無数の光。
昔はお茶の水にも蛍がいたんですねぇ。
屋形船のあかりもまた、詩情を誘います。
小林清親「御茶水蛍」。
身長2m近くの寡黙な男が描いたのは、
杉浦日向子の表現を借りるなら
「今にも泣き出しそうな東京の姿」でした。


小林清親「御茶水蛍」
Fireflies at Ochanomizu
Kobayashi Kiyochika





気がつけばもう8月。
蛍の季節はとうに過ぎてしまいました。
まだ蛍を見たことがないと言っていたから、
いつかこの果敢ない火群を見せてあげたいと
ずっと思っているけれど……。


月のない静かな晩に、星々は雲間でかすかに揺れ動き、
玉のような夜露は光をはらんで鈍く光るでしょう。
それは蛍がおとしていった欠片のように
ゆらゆらと揺れながら消えては生まれるのでしょう。
真っ白な釣鐘草がうつむき加減に咲いている。
瀬音はやさしく、夜風が蛙声を運んでくる。
光は熾火に姿をかえて、静かに燃え続ける。
そんな夜を夢見ています。





今日も明日もがんばろう。
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2 Comments

イーグルス16 says..."おはようございます"
以前、戸隠でホタルを見たのはこの時期。
テントの中に一匹紛れ込んできて・・・。
そのまま、夢の中へ
2013.08.01 05:53 | URL | #- [edit]
スエスエ201 says..."Re: おはようございます"
> イーグルス16 さん

こんばんは。
ごめんなさい、コメントに気付かずお返事が遅くなりました。
天との入り口から夢の中までさまよいこんでくる蛍、幻想的ですねぇ。
最後に見たのが小学校の低学年くらいなので、
もう一度あの光を見たいと思いつつ・・・。
2013.08.13 02:22 | URL | #- [edit]

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