足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

竹久夢二「灯籠流し」

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土日は鬼怒川温泉へ家族旅行。
行きはぼくだけ別行動だったので、
宿へ行く前に日光竹久夢二美術館に寄ってみました。


竹久夢二「灯籠流し」
Ceremony in Which Paper Lanterns Are Floated down a River
Takehisa Yumeji




こちらは竹久夢二の「京都十二景」より、「灯籠流し」という作品。
子どもを連れて立っている女性の後ろ姿に
女の気持ちのすべてがあらわされていることに衝撃を受け、
美術館の館長は夢二の作品を収集するようになったのだそうです。
線が細く、可憐というよりは繊弱な印象もただよう夢二の女性像は
遠い誰かを偲び、待ち続けているかのようです。
「灯籠流し」の女性は、彼岸にたたずむ誰かを思っているのでしょうか。


日光竹久夢二美術館は
個人のコレクションということもあって玉石混淆ともいえますが、
その分だけ親密で、夢二の作品をより身近に感じることができます。
しばし暑さを忘れて、大正浪漫の雰囲気に浸らせていただきました。

日光竹久夢二美術館



さて、その後バスで鬼怒川温泉駅まで移動し、そこからお宿へ。
「花の宿 松や」というところで姉が予約してくれたんですが、
ここ、美術館の館長が女将をつとめる旅館なのです。
中に入ると竹久夢二の作品がたくさん!
廊下にはいたるところに作品が飾られ、
エレベーターのドアにも、部屋のなかにも夢二の美人画が。
ちなみにこの旅館は相田みつをの常宿だったそうで、
館内には相田みつをの書も多く飾られていました。

花の宿松や1 花の宿松や2
宿の中はあっちこっちに竹久夢二。


花の宿松や3 花の宿松や4
お部屋のなかにもエレベーターにも竹久夢二。




絵と書に親しみ、料理もまた格別で露天風呂も極楽極楽。
土日の東京は灼熱地獄だったそうですが、
鬼怒川の周辺は驚くほど涼しくて過ごしやすくて。
川沿いの立地なので気軽に河原まで降りることができ、
冷たい水に足をひたしながら物思いにふけるひととき。
行きの車中で夢二の詩集を読んでいたので、
そのフレーズを思い返していました。
「宵待草」という、有名な詩。
この時期は楽しいことがあるたびに、いろんなことを思います。



まてどくらせどこぬひとを
宵待草のやるせなき。
こよいは月もでぬそうな。

(竹久夢二「宵待草」)







鬼怒川の河原
石の上にすわって30分くらい、ぼんやりしてました。




今日も明日もがんばろう。
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2 Comments

イアン says...""
夢二さんの女性は何処か近くに居そうな感じがします。
竹下夢二の絵は似ていないが何かモディリアーニの雰囲気があって、好きです。
2013.08.12 18:00 | URL | #- [edit]
スエスエ201 says..."Re: タイトルなし"
> イアンさん

こんばんは。
なるほど、モディリアーニ。
作風は全然ちがうけど、どこか幸薄そうというか、
小さな幸せに浸っているような雰囲気が似ている気がします。
2013.08.13 02:28 | URL | #- [edit]

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