足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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横山大観「夜桜」

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ホテルオークラの正面には、大倉集古館という美術館があります。
日本初の私立美術館であり、日本・東洋の古美術品から近代絵画まで
約2500点の美術・工芸品と約1000部の漢籍を所蔵。
アートコレクション展のチケットで観覧できるということで、
ホテルオークラとセットで見てまいりました。
「大倉コレクションの精華2 近代日本画名品選」。
1930年にローマで開催された「羅馬開催日本美術展」に
出品された作品を中心とした展覧会です。


   横山大観「夜桜」右隻

横山大観「夜桜」左隻
Cherry Blossom Light up(1929)
Yokoyama Taikan





こちらは横山大観「夜桜」。紺青の空に月が浮かび、
堂々たる桜花と松を篝火があやしく照らし出しています。
紅蓮の篝火から立ちのぼる煙は闇に溶け込んでいき、
うつつと夢とをつないでいるかのようです。


「羅馬開催日本美術展」は大倉コレクションを継承した大倉喜七郎が
私財を投じてローマで開催した大規模な展覧会で、
その団長をつとめたのが横山大観でした。
総勢80名にものぼる日本画家をみずから選び、
会場のデザインにまで大観はこだわったといいます。
時のイタリア国王や首相も足を運ぶほどの盛況ぶりで、
日本画を世界に知らしめる結果となりました。


なるほど、当時の出品作を見ると
下村観山や川合玉堂、速水御舟などなど
名だたる画家達の作品が綺羅星のごとく並び、
それはそれは豪華だったのですが……
やはり大観の「夜桜」は突き抜けているんですね。
絵の巧拙やサイズの問題ではなく、気迫というのでしょうか。
日本画壇を背負って立ち、外国に立ち向かわんとする気概でしょうか、
そんなものが篝火となって静かに燃えているような気がしまして。
ぼくは大観という画家をさほど好きではないのですが、
「夜桜」に関してはそのすごみに敬服せざるを得ませんでした。



大倉集古館の近代日本画名品選は9月29日まで。
明日(9月3日)より後期展示に切り替わり、
大観の「夜桜」は前期のみの展示なので残念ながら…です。
代わりに後期からは鏑木清方や伊東深水、菱田春草などの作品が出ます。
清方の「七夕」(後期のみ)が気になっていて、
もう1回見に行こうか少し考え中です。。




今日も明日もがんばろう。
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