足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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長澤蘆雪「白象黒牛図屏風」(プライスコレクション展より)

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どどんと大きな白象と黒牛。
ちょっとやり過ぎなくらいの造型ですが、
よーく見ると思わずニンマリさせられてしまいます。
長澤蘆雪「白象黒牛図屏風」。
今回のプライスコレクション展で、
この作品をベストに挙げる人も多いんじゃないでしょうか。


  長澤蘆雪「白象黒牛図屏風」(右隻)

長澤蘆雪「白象黒牛図屏風」(左隻)
White Elephant and Black Bull(18th century)
Nagasawa Rosetsu





白象のうえには2羽の黒いカラスが羽を休め、
黒牛のおなかのところでは、まぁ何とも愛らしいワンコが!
カラスはちょっと性格悪そうですが、ワンコは少しアホっぽく力の抜けた感じです。
右隻と左隻、実に巧妙にユーモアたっぷりに対比がなされているんですねぇ。
この屏風の面白さは、畳んだ状態から開いていく過程にあるそうです。
6枚のパネル(扇と呼ぶ)のうち、最初に見えてくるのは
中央部分の第3扇と第4扇。右隻には真っ白な壁が、
左隻には真っ黒な巨岩に身を寄せるワンコが……と思いきや、
屏風を開いていくと象と牛があらわれてくるわけですね。
この「白象黒牛図屏風」はガラスケースなしでの展示で
それだけでも手を合わせて拝みたいくらいありがたいんですが、
できたら開閉の場面も見てみたかったなぁ、なんて。


それともうひとつ、個人的に気になったのがカラスの描き方。
妙に歪んでいるように見えるんですよね(そのせいで性格悪そう)。
そして対する左隻では、牛の背中の傾斜がかなりの急勾配。
こうやって両端を極端にデフォルメすることで、
屏風を大きく見せようという思惑なんでしょうか。


いやはやそれにしても、ワンコのかわいいこと……。
こうしたワンコは師匠の円山応挙による日本画史上最大の発明だと思ってますが、
蘆雪はそれをさらに崩して、愛らしさにアホっぽさを付加しているわけです。
アホな子ほどかわいいわけで、もうメロメロで溶けちゃいそうでした(笑)

蘆雪犬(プライスコレクション)
会場のグッズ売り場近くに、屏風のレプリカがありました。蘆雪犬、カワユス!(*´д`*)ハァハァ




そんなわけで、気に入った作品を一つひとつ挙げていくときりがないので
プライスコレクション展のご紹介はこのへんでおしまいにしたいと思います。
何度も繰り返すようですが、福島まで行ってほんとによかった!
其一の群鶴図を見られなかったのが心残りではありますが、
何よりプライス夫妻と同じ空気を共有できたっていうのがね。
アート好きとして、誇りに思える体験でした。
こんな素敵な場をつくってくださったプライス夫妻と美術館関係者の皆様に
心より感謝申し上げます。



今日も明日もがんばろう。
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