足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

レイセルベルへ「7月の朝、あるいは果樹園、あるいは庭園に集う家族」

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前回ちらっとオランダのことを書きましたが、
今日見に行った展覧会も、偶然ですがオランダに関連するものでした。
国立新美術館の「印象派を超えて 点描の画家たち」。
オランダのクレラー=ミュラー美術館の作品を中心に、
スーラやゴッホ、モンドリアンといった画家を紹介するというものです。
点描自体はそれほど好きではないのでさほど期待せずに行ったのですが、
いやー、これが実に素晴らしかった!
何がよかったかって、スーラやシニャックなどのフランスの画家ではなく、
オランダ・ベルギーの画家達。
たとえばオランダの、テオ・ファン・レイセルベルへです。


レイセルベルへ「7月の朝、あるいは果樹園、あるいは庭園に集う家族」
In July, before noon or The orchard or Family in the garden(1890)
Théo Van Rysselberghe





こちらはレイセルベルへ「7月の朝、あるいは果樹園、あるいは庭園に集う家族」。
女性達はいずれも顔をこちらに見せず、
思い思いに果樹園の朝のひとときを楽しんでいます。
スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」の影響が見てとれますが、
それよりもちょっとだけ暖かく、動きのある印象。
きらきらと色彩が光を放っているのは、
隣り合った色彩が影響しあう点描のマジックなのでしょう。


レイセルベルへの作品は他にも5点ほど展示されていましたが、
どれも点描という技法を自由に解釈しているような気がして、
それゆえスーラやシニャックの作品のような緊張感もなく
のびのびと色彩が踊っているふうに見えました。
会場でフランスの画家よりもオランダ・ベルギーの画家に魅せられたのは、
そのへんの自由さ、奔放さが面白かったからかもしれません。

レイセルベルへ「満潮のペール=キリディ」
レイセルベルへ「満潮のペール=キリディ」

レイセルベルへ「ソニア、あるいは眠る若い女」
レーセルベルへ「ソニア、あるいは眠る若い女」




国立新美術館の「印象派を超えて 点描の画家たち」は12月23日まで。
その後、広島県立美術館、愛知県美術館へ巡回します。
展覧会場は5つのブロックに分けられていて、
モネやピサロ、シスレーを中心とした「印象派の筆触」、
新印象派に迫る「スーラとシニャック——分割主義の誕生と展開」、
ゴッホが試した点描作品を紹介する「ゴッホと分割主義」、
そしてレイセルベルへやトーロップなどの「ベルギーとオランダの分割主義」、
最後に分割主義の到達点として、「モンドリアン——究極の帰結」といった具合。
点描の流れにゴッホやモンドリアンを置くというのもなかなか新鮮で、
けれどひととおり作品を見てみると「なるほどなー」と納得してしまう。
とてもよくできた展覧会だと感じました。
あと、グッズも点描ならではのアイデア満載でしたね♪




今日も明日もがんばろう。
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2 Comments

イアン says...""
先日都美術館でのターナー展にやっと行ってきました。
印象が違っていましたー良かったです。
近代美術館は外まで行列でした。
次回はブルシストンかこの新美術館をと思っています。
広島に行ってしまう前に捕まえます(笑)
2013.11.07 09:20 | URL | #- [edit]
スエスエ201 says..."Re: タイトルなし"
> イアンさん

こんにちは。
ターナー展、行かれたんですね!
実はぼくはまだでして…。うらやましい。
東博の京都展も気になっており、
両方見るとなると相当時間がかかるだろうなぁと思って。。
早く行かなければ。
2013.11.07 09:35 | URL | #- [edit]

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