足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

竹内栖鳳「羅馬之図」

2   0



3泊4日の京都旅行、行ってまいりました!
そもそもの発端は、東近美の「竹内栖鳳展」後期を見れなかったから
いっそ本場の京都で見てしまえ! ってことでして。
土曜の夜中に現地入りして、日曜朝にさっそく京都市美術館へ。
さぁリベンジです!


  竹内栖鳳「羅馬之図」右隻

竹内栖鳳「羅馬之図」左隻
Historic Spot of Rome(1903)
Takeuchi Seiho





ということで、まずはこちら。
東京でも見た作品ですが、竹内栖鳳「羅馬之図」という屏風絵です。
異国の廃墟を日本画の技法であらわした一大パノラマ。
左隻には薪を背負った女性が描かれており、
なんだかその背中が寂しげに感じられました。
体の傾き加減とか、腰回りの細さとか、それに対する薪の重みとか。
そしてその先には、亡びてしまった建造物そびえています。
カラスの群れがまた、廃墟感を高めているんですよねぇ。


さて、なぜ東京でも見た作品を紹介しているのかというと、
東京で見逃してしまったお目当ての作品が見当たらなかったから(笑)
たとえば「ベニスの月」の下絵とビロード友禅を並べて見れるのは
京都だと11月26日以降らしくて。
「班猫」も見れませんでしたしね〜(山種で何度も見てるからいいけれど)。
ちゃんと下調べしないで行ったので、まぁ自業自得ですな。
ちなみに京都の展示は10日(日)までが前期で、
12日(火)からが後期。
土曜夜から火曜夜まで滞在したので、
前期と後期両方見れたということです。
後の祭りでありますが……。


とはいえ、決して無駄足だったわけではなく
京都だからこそ見れた作品もたくさんありました。
実は京都限定の企画展示「下絵を読み解く」というのをやっていて、
これが予想以上にすごかったのです。
栖鳳の下絵だけで100点以上、
弟子や同時代の京都画家の作品も入れると約130点。
なんと本展のほうよりも点数が多いのです。

竹内栖鳳「炉辺」 竹内栖鳳「炉辺」下絵
「炉辺」という作品の本画と下絵。



本展で出ていた作品の下絵も多く見れますし、
下絵だけでなく本画もいくつかありました。
そのうちのひとつは、
「アレ夕立に」「絵になる最初」「日稼」のような
数少ない人物モチーフの「花嫁」という作品。
他の3作にくらべると肩の力を抜いてさらっと描いた印象ですが
背中を向けていて顔がよく見えないという構図は
「アレ夕立に」に近しいものを感じました。


一見地味な展示に思われそうですが、
竹内栖鳳という画家の制作プロセスをあらわにし、
試行錯誤の道のりをたどることができるという点で
非常に興味深い内容でした。
このためだけでも、遠征する価値はあったと思います。




京都旅の模様は追って徐々にお伝えしてまいりますが、
取り急ぎ見に行った展覧会・講演をざっと並べておきましょう。


■京都市美術館「竹内栖鳳展 近代日本画の巨人」
■京都市美術館「下絵を読み解く 竹内栖鳳の下絵と素描」
■京都国立近代美術館「皇室の名品 近代日本美術の粋」
■細見美術館「神坂雪佳と江戸琳派」
■泉屋博古館「木島櫻谷 京都日本画の俊英」
■京都芸術劇場 春秋座「若冲シンポジウム」
■相国寺承天閣美術館「円山応挙展 相国寺・金閣寺・銀閣寺所蔵」
■樂美術館「利休/少庵/元伯/千家の時代と長谷川等伯『松林架橋図襖』」
■アサヒビール大山崎山荘美術館「光と灯り」


このほか青蓮院の茶室で上村淳之の作品を見たり
相国寺では狩野光信の天井画、応挙のワンコなどなど。
ひたすらアート三昧な旅になりました。
ほんとはもっと見たいのがあったんですが、
さすがに時間も予算も厳しく断念。
また次の機会に、たくさん巡りたいと思います♪



雨の鴨川
おまけ。恒例の鴨川散歩。あいにくの空模様でした。





今日も明日もがんばろう。
人気ブログランキングへ  Twitterボタン


関連記事

-2 Comments

めい says..."京都!"
京都、美術館めぐり三昧旅行、うらやましいです〜!
竹内栖鳳展は、京都にしか出てない作品もあるんですよね。

私も、来週京都に少し寄るのですが、2、3時間しか時間がないので、「木島櫻谷」にするか、「皇室の名品」にするか、それとも「竹内栖鳳展」か「下絵」か、すごい悩んでいます・・・
京都市美術館あたりの、美術館密集ぐあいは半端ないですね。(><)
2013.11.16 00:03 | URL | #mQop/nM. [edit]
スエスエ201 says..."Re: 京都!"
> めいさん

こんにちは。
レア度でいったら木島櫻谷だと思うけど、点数が少なめです。
常設の青銅器がすごいので、そちらにも興味があってのんびり鑑賞するなら、といった感じです。
竹内栖鳳展、下絵、皇室の名品だったらかなり急ぎ足で見れば3時間でまとめていけるかも…。
どれもすてきな展覧会ですので、ぜひご堪能ください^^
2013.11.16 11:58 | URL | #- [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://suesue201.blog64.fc2.com/tb.php/915-bb3c6494
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。