足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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伊藤若冲「糸瓜群虫図」

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今からおよそ300年前、京都に生まれた奇想の画家・伊藤若冲。
彼の作品背景を読み解くべく
11月10日に京都造形芸術大学内の芸術劇場春秋座にて
「若冲シンポジウム」が開催されました。
今回の京都旅行は、このシンポジウムがメインイベントだったのです。
ということで、まずはこちらの作品を。
細見美術館所蔵、伊藤若冲「糸瓜群虫図」です。


伊藤若冲「糸瓜群虫図」



黄色い花を咲かせ、長々とした実をつけたヘチマに、
モンシロチョウやカマキリ、カタツムリ、トンボ、バッタなど
さまざまな昆虫が群がっています。
若冲にしてはちょっと穏やかかな? なんて思ったらとんでもない。
シンポジウムの会場で、この作品のすごさを思い知りました。


会場のスクリーンに映し出されたのは、
高精細複製画のクローズアップ画像。
たとえば絵の右上、黄色い花の上にいる
クツワムシのような虫をどどんと映すわけですが、
実際の作品では小指にも満たないようなサイズの昆虫を
広い会場のスクリーンで大映しにしているにもかかわらず、
まったく粗が見えないのです。
まるで元々そのサイズで描かれたかのように
細部まで徹底的な描写がなされている。
6本の足はいずれも花や茎をしっかりとつかんで体を支え、
バッタ類特有の足の刺が、一本一本丁寧に描かれている。
肉眼では見えないレベルなのに、
どういうわけか若冲はそれを描いているのです。
もう、神がかっているとしか言いようがありません。
思わず会場で、うなり声をあげてしまいました。

伊藤若冲「糸瓜群虫図」部分
部分拡大。これをどでかいスクリーンに映し出すわけです。



シンポジウムではこんな感じで、
若冲の作品のすごさや人となり、京都との関わりが語られていくのですが
パネリストの辻惟雄さんをはじめ
どの方も持ち時間オーバーしても喋るわ喋るわで
若冲愛をひしひし感じるイベントでありました。
と言いつつ、途中でちょっとだけウトウトしてしまったわけですが(笑)
疲れがたまってたもんでねぇ。。
伏見人形の話とか、すごく面白そうだったんだけど記憶に残っておりませぬ。
ちゃんと寝とかないとこういうときに後悔します(涙)


もうひとつ面白かったのが、江戸時代の園芸の話。
植物同士の掛け合わせで生まれる
変異種を楽しむ文化がこの時代にあったのだそうです。
「奇」なものを受容する文化。
こういった時代だからこそ、若冲のような画家が生まれたのであると。
そういえば、若冲の描く植物もちょっと特殊です。
おばけみたいなヘチマを描いたり、虫食いや病葉なんかもしょっちゅう出てくる。
やはり異質なものを喜ぶ気風が、この画家のなかにもあったのでしょうね。





今日も明日もがんばろう。
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