足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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クレー「大聖堂(東方風の)」

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京都旅行の最後に向ったのはアサヒビール大山崎山荘美術館。
旅の終わりはここで、と決めていました。
展覧会名は「光と灯り」。
誘蛾灯で身を焼く虫のようなものかもしれない。
それでもいいと願った時期がたしかにありました。


クレー「大聖堂(東方風の)」
Cathedral(1932)
Paul Klee




パウル・クレー「大聖堂(東方風の)」。
タイルを敷き詰めたような繊細でやさしくて、どこかあどけない作品。
クレーの手にかかれば、建築物だってこんなふうに生まれ変わってしまいます。
なんてやわらかい曲線だろう。なんてあたたかい色だろう。
「光と灯り」というテーマにふさわしい作品だと思います。


旅に携行した川端康成の「古都」にも、クレーの絵が出てきます。
主人公の父親は呉服問屋を営んでいますが、
店が傾きかけるなかで、下手の横好きに着物の下絵を描く日々。
思い浮かべるのは宗達や光琳の図案、
そして娘からもらったクレーの画集をもとに、斬新な帯をつくるわけですが……。
続きはぜひ、小説を読んでみてください。
こんなに情が細やかで、優しい物語はなかなかないと思うのです。
そして終盤の主人公の台詞。
「さいわいは短うて、さびしさは長いのとちがいまっしゃろか」。
ほんとに短くて、長いなぁ。




山荘美術館1127
大山崎山荘美術館。モネの睡蓮もすばらしかったです。




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