カルロ・ドルチ「受胎告知」
古今東西、聖書の「受胎告知」をテーマにした作品は多いけど
カルロ・ドルチのこの対作品は
とても甘やかで、優しくて、敬虔で
なんだか慎み深い気持ちにさせられます。
左は「受胎告知 天使」、右は「受胎告知 聖母」。
みごもったよ! おめでとう! ぱんぱかぱーん!
みたいな一方的な感じじゃなくて、
後に起こるあらゆる災難をこの天使(ガブリエル)は知っていて
その痛みを分かち合おうとしているかのようで。
国立西洋美術館にカルロ・ドルチの「悲しみの聖母」という作品があり、
その印象が強いからかなぁ。。
カルロ・ドルチは17世紀にフィレンツェで活躍した宗教画家。
ルーブル美術館では、「受胎告知」2作品が向かい合って展示されているそうです。
数年前の「ルーブル美術館展」で来日してるんですが、
これは見に行かなかったんだよなぁ。もったいないことをしました。
今日も明日もがんばろう。
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