ラファエロ「ヴェールを被った婦人の肖像」
フォルナリーナ。
ラファエロが愛し、
自らの野心ゆえに結ばれ得なかった女性。
画家としての高みを目指し、枢機卿の姪を選んだラファエロでしたが
かつて愛したパン屋の娘への思いを捨てきれず
その思いを絵に託します。
婚礼の衣装をまとわせて。
The Veiled Woman, or La Donna Velata(c.1516)
Raffaello Sanzio
結局ラファエロは枢機卿の姪・マリアとの結婚に踏み切れず
かといってフォルナリーナ(マルゲリータ・ルティ)の元に戻るわけにもいかず
絵のなかで思いを満たすしかなかったわけですが……。
なんとなく、このPVを見ていて
ラファエロの「ヴェールを被った婦人の肖像」を思い出したのでした。
ちょっと似てません? そうでもないかな。
もしかしたら……と思うことがときどきあって、
そのたびにうれしくなったり寂しくなったり、
そんなことを繰り返しています。
一瞬でも幸せな気持ちになれたのだから、それで良しとしよう。
勘違いだとしても、それでもいいんです。
今日も明日もがんばろう。
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