足立区綾瀬美術館 annex

東京近郊の美術館・展覧会を紹介してます。 絵画作品にときどき文学や音楽、映画などもからめて。

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藤島武二「蝶」

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あたかも蝶のごとく、
花にくちびるをあてて蜜をすう乙女。
その鱗粉が、花の香が、
画面からこぼれ落ちてきそうですが……。
それよりもっと激しいのは
胸元をはだけた乙女の色香でしょうか。
藤島武二「蝶」。
実に官能的な一枚です。


藤島武二「蝶」
Butterfly(1904)
Fujishima Takeji





心に傷手をうけた時のことだった。
私は野を歩きまわった。
すると、私は一羽のチョウが
青い風に吹かれているのを見た。
チョウはきわだって白く、また濃い赤のまだらだった。

おお、チョウよ! 世界がまだ
朝のように澄んでいた子どものころ、
まだ天があんなに近く感ぜられたころ、
おまえが美しい羽を
ひろげるのを見たのが最後だった。

色どりあやに柔らかくひらひらと飛ぶおまえが
私には天国から来たように思われて、
おまえの深い、神様さながらの輝きの前に、
私は自分がどんなにかけ離れているかを
恥ずかしく感じて、内気な目付きで立っていねばならぬことよ!

白と赤のチョウは
野の方へ吹かれて行った。
夢みごこちで先へ歩いて行くと、
天国からでも来たような
静かな輝きがあとに残った。

(ヘッセ「チョウチョウ」)









そういえば小学生のころ、
毎年春から夏にかけてアゲハチョウを卵から育てていました。
真っ黒な鳥のフンみたいな幼虫がやがて奇妙な青虫になり、
かたい殻に覆われたサナギになり、
そして殻をやぶって美しいチョウになる。
その変化を間近で見れたのは
とても素晴らしい経験だったと思います。
……季節はずれですね(笑)





今日も明日もがんばろう。
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